
万博チケットと右に寄ること。卵と壁。 【さとゆみの今日もコレカラ/第571回】
来週万博に行く。パビリオン予約のキャンセル拾いをしようと23時にアクセスしたら、27,517人待ちだった。
「並ばない万博」がモットーと言うが、行く前にずいぶん並んでる笑。
一時間弱かかって入ったけれど、そこはぺんぺん草も生えてないぜ的な焼け野原だった。2時まで粘って結局、まあ当日入れるところで楽しめば良いかとなって寝た。
こういう時にイライラしなくなったのは、これらのシステムを開発する側の知り合いが増えたからだろうと思う。
コロナワクチンの予約の時も補助金申請の時も、このシステムを作ろうとしている人たちの顔が浮かんだ。徹夜続きで働いている彼らの顔を思い浮かべたら、頭が下がった。
始まる前には賛否両論、否が多く聞こえてきた万博だったけれど、私はわりと楽しみにしてきた。
大屋根リングを設計した藤本壮介さんは高校の先輩だ。直接の面識はないけれど、建築家の元夫と、彼の初期の作品である実家の病院を見学させてもらったことがある。
藤本さんのお母様が親切に案内をしてくださった。建築学部の学生もよく見学に来るのよ、とのことだった。
スポンサー企業としてパビリオンに関わっている友人や、記者としてテストランに参加した友人も何十人もいた。そういう人たちの生の声を聞いていると、楽しみが増した。
子供のころ、世界じゅうの全員に、世界じゅうの全部の国に大切な友達ができたなら、戦争は無くなるのではないかと考えたことがある。
大人になったいまは、そんなに単純ではないこともわかったけれど、でも心のどこかで、具体的な人の顔が思い浮かんだら少し優しい気持ちになることを、私は信じている。
一方でそれが、歳をとるほど保守的になり右寄りになる人が増える理由なのもわかる。
年齢が上がるほど、「体制側」に知り合いが増える。村上春樹さんがいうところの、卵と壁で言えば壁の側の知り合いが増える。
知り合いがやるのだからとチェック機能が働かなくなることが、既得権益の温床になっていくのだろう。私もときどき壁側の人間になっているかもしれないと、ヒヤっとすることが増えた。
そんなことを考えながら、ミャクミャクが牛歩するお待ちください画面と、テトリスゲームの画面を行ったり来たりしていた金曜の夜。
普段あまりしない時間の使い方で新鮮だったな。
★今日もコレからは毎朝7時に更新して24時間で消えるショートエッセイです。今日もコレカラ良い一日を!
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