
ちょこっと印税の話【今日もコレカラ/第650回】
連休中はずっと精算活動をしている。生産活動ではなく、精算活動。
一番苦手な作業である。アレルギー反応が出ていて、昨日から鼻水がとまらない。
ところがその精算活動の最中、ちょっといいことがあった。
封を開いてなかった(をい!)出版社からの封筒を開けると、電子書籍の印税振込のお知らせがあったのだ。結構まとまった額になっている。
電子書籍の印税は出版社によってまちまちなのだけれど、だいたい紙の書籍の2から2.5倍だ。
たとえば『書く仕事がしたい』に関していうと「紙の書籍も電子の書籍も持っています」とか「電子で買ったけれど、紙も買い足しました」と言ってくださる読者さんがとても多くて、そういう方からは私、紙換算で3.5冊分の印税をいただいていることになる。
ありがとうございます。ありがとうございます。
本のタイプによって電子書籍が売れる書籍とそうじゃない書籍がある。
ネット系(どんな系だ)の著者さんなどは、紙:電子=4:6とか3:7くらいで推移する方もいらっしゃるそうだ。私は多分、8:2とか、タイトルによっては7:3くらいじゃないかと思う。ちゃんと集計していないので肌感覚だけれど。
印税率が違うので、同じ1万部売れたとしても、実入りは全然違う。
出版社さんにとっても、電子書籍のほうが圧倒的に利益率が高い。
近年は紙代が高いし、流通コストも高くなっている。Amazonに出店料を払ったとしても、明らかに利益率が高い。
電子書籍は返本されないのも特徴だ。Amazonだろうが書店だろうが、紙の書籍は売れないと数ヶ月後に返品されてくる。
紙の書籍で「10万部突破!」と言っても、印刷した部数が10万部で、実は在庫が3万部あって実売は7万部ということはよくある。
でも、電子書籍はそれがない。電子書籍の売り部数は完全に実売である。
ただ。
ここがポイントなのだけれど、電子書籍はほぼ、目的買いしかされない。書店のように、「目についたから買う」のセレンディピティがない。
もし、世の中が電子書籍だけになったら、無名の新人の本を売ることは相当難しくなるだろう。
実際、紙の本が売れていないのに、電子書籍だけが爆発的に売れているという話はほとんど聞いたことがない(でも私が不勉強なだけかもしれないので、そういう例があったら教えてください)。
今のところ、紙の本があってこそ(紙の本が売れてこそ)の、電子書籍だなあと思う。5年後には変わっていると思うけれど。
などということを考えながら、精算していました。
今日もやりますやります。ちゃんとやります。
(こういうことを書くと、「電子書籍で買ったほうがいいですか?」などと考えてくださる方もいるかもしれないので補足です。紙でも電子でも、読んでもらえたらどんな手段でも嬉しいです。これは私の場合に限ってですが、私は図書館で借りるでも、お友達から借りるでも、読んでもらえたら嬉しいです)
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