検索
SHARE

ノートパソコンを持たない人生【今日もコレカラ/第678回】

ライターになって25年。Macを使うようになって18年。ノートパソコンを使うようになって16年。多分いまのMacBookが8代目だと思う。
フライト中でも、タクシーの中でも、船の中でも、宿でも、ビーチでも、書いてきた。
酷使するから、マシンの寿命が短い。消耗品だと思って支払いをしている。

なのだけれど、先日、ブックライターの師匠・上阪徹さんと講座をご一緒させてもらったとき、「さとゆみさん、僕、ノートパソコン持ってないんです。娘のパソコンを借りるか、さとゆみさんのパソコンを借りるか、相談させてください」とメッセージがきておののいた。

え、ちょっと待ってください。上阪さん。年間12冊、本を書いている人ですよね。
連載も月に4、5本ありますよね。
しょっちゅう旅行いってらっしゃいますよね。海外もよく行かれますよね。
ノートパソコンないってどいういうことですか?

いや、僕、家で書くから。

と、上阪さんはこともなげにおっしゃる。

すべての原稿を家で書くとおっしゃるのだ。
つまり、家で書いて間に合うスケジュールで毎月10万字+α を書いてらっしゃるのだ。

上阪さんは、心臓の痛みを訴えて意識不明になり救急車で運ばれた月も、締切は落とさなかったという。
月末締切の原稿は、月の前半で書き上がっているという。月の後半でゆっくり推敲して提出するのがデフォルト。ちなみに、夏休みの宿題はお盆前には全部終わっていたそうです。
私のタイムスケジュールをご覧になって「あと5日くらい早く書き上げちゃったほうが気持ちが楽じゃない?」と言われ、人種が違うと思いました。わかってますわかってますわかってますすみませんすみませんすみません。

上阪さんの週末の投稿にはいつも、ビールがあがっている。
上阪さんのように毎週末にビールが飲める人になりたいと思って、はや13年。
ノートパソコンを手放せる日が来る日は、多分……来来来来世くらいかな。

働くために生きているわけじゃないのだ。
幸せになるために生きているのだぞ。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

【この記事もおすすめ】

依頼メールをもらって、私がするのは大体この3つです。時間をかける必要はありませんが、慌ててこの手順を飛ばしてしまうと、後の進行で面倒が起きかねないからです。

writer