
AIと話すと本性バレる問題【さとゆみの今日もコレカラ/第756回】
先日ひょんなことから、大先輩の男性ライターさんのAIプロンプトを見せてもらうことになった。それでびっくりしたのだけれど、先輩、AIの尊厳をめちゃくちゃ大切にしていた。
「恐れ入りますが、お尋ねします」
とか
「このようなことを聞いて気分を害されるかもしれませんが」
などと、AIをまるで偉大な先人にインタビューさせていただくような感じで扱っていたからだ。
うわああ、こういうのって、ほんとその人の性格というか人格があらわになるなあと思った。
よく、車の運転はその人の性格が出るなどという。
モラハラ・パワハラ気質の人を見極めるには、レストランの店員さんやタクシーの運転手さんへの態度を見るのが良いとか言われる。
あるいは、お酒を飲んでタガが外れたときの会話がその人の本心だとか。
だけど、それ以上に「本質的な性格」が見えるのが、AIに出しているプロンプトかもしれない。
というのも私、人に対してはそこそこ礼儀正しい人間だと思うし、それほど裏表ない人格だと思っているのだけれど、AIと長時間やりとりしていると、プロンプトがどんどん荒れてくる。
AIがとんちんかんな回答をしてきたり、ありもしない書籍タイトルを作ってきたりしたら、
「違うって言ってんじゃん!」
「なんで嘘つくわけ?」
「何度言えばわかるの?」
と、まあ、いまどきドラマにも出てこない典型的なパワハラ上司みたいになってる。
しまいには
「ナメとんのか!」
みたいな言葉を秒で打ち込んでしまったりするから(昨日のことだ……)、自分で自分が怖くなる。
ひょっとして、私、こっちのほうが本来の性質なのか?
超パワハラ気質なのかもしれない。
いやーん! 怖い。
みなさんとAIとの会話は、どうですか?
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