
AIがまだ間違えるやつ【さとゆみの今日もコレカラ/第755回】
さとゆみライティングゼミ、6期目の募集がそろそろ始まる。明日の夜が、卒ゼミ生による説明会なのだけれど、最近よく考えることがある。
「人に文章を教えることなんて、不遜でおこがましいことをできるのだろうか。していいのだろうか」
このことは、できれば今日、noteにでも書いてみたいなと思っている。
で、そんなことを考えながら、昨日、あるベストセラー著者さんとお会いしたのだけれど、その時彼に「さとゆみが以前書いていた、AだからB、BだからAの話があるやん」と切り出された。
「ああ、命題問題ですね(真と逆と裏と対偶)」
となった。

このときの話だ。
↓
たったひとつの成功の法則(完結編)【さとゆみの今日もコレカラ/第575回】
「だけど、セミナーって、だいたい、AだからBの一方向の話しかしないよね」
と、その方は言う。
そうそう。そうだなあと思う。
「大量殺人をしていた人が、毎朝パンを食べていた」
だから
「毎朝パンを食べていると、大量殺人をするようになる」
というのはおかしいって誰もが気づくのだけれど、
「成功しているAさんは、毎日玄関をピカピカに掃除していた」
だから
「毎日玄関をピカピカに掃除する人は、成功する」
という論理をセミナーで話されたときは、すんなり納得してしまう人が多い。
で、これはセミナー講師をしているとわかるのだけれど、意外とこの「パンと犯人の法則」を使って、本来成立しない事象をあたかも成立するかのように語ってしまう講師はまあまあ多い。私もうっかりやってしまっていること、ある。
ついでにもうひとついうと、AIに要約をさせると、この「パンと犯人の法則」で論理展開しているケースが非常に多くて、だから論理展開がねじれる。
AIは統計学がベースなので、「AだからB」と「BだからA」の見極めが下手だ。
ライターさんの原稿を修正するのも、わりとこの部分の因果関係のねじれだったりする。
なーんてことを、文章を書いている人たちと話すのが楽しい。
ここまで書いて、ああやっぱり「人に文章を教えることなんて、不遜でおこがましいことをできるのだろうか。していいのだろうか」について書こうかな。書きたいなって気持ちになっている。
書いたらまたお知らせするね!
【さとゆみゼミ6期生を募集します】3連休最後の月曜夜に、説明会を行います!

11月24日(月・祝)の20時から、オンラインの説明会&質問会(アーカイブあり)があります。ゼミ生が5名(+昨年のチューターさん2名)参加して、率直な感想を話してくれます。
ご希望の方は、こちらのフォームにご連絡ください。
「今日もコレカラ」は毎朝7時(頃)にアップして24時間で消える文章です。今日もこれから、良い1日を!
【この記事をおすすめ】
2025年8月。50歳、伴侶なし、子なし、転職予定なしで無職になった夏。映画『ジュンについて』を、ひと月で4回観た。
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