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ご褒美みたいな言葉たち【さとゆみの今日もコレカラ/第747回】

冷気にぶるっとなって目が覚めた。ケータイを見ると4時。毛布をたぐりよせ、そして思い立って布団から出てストーブをつける。
山梨県北杜市にきている。今日、ゼミの仲間と一緒に山登りをしようとなって、ふもとのお宿に前泊している。

昨年、ゼミ仲間のゆりちゃんが、北杜市で山の保全活動をしている人にインタビューをしたいと話してくれた。
「登山界のアカデミー賞」と呼ばれる「ピオレドール賞」を獲った花谷泰広さん。
取材にきたとき花谷さんは「エベレストに登るより、山の保全活動のほうがエキサイティングで面白い」と話をしてくれた。「やっと自分がやりたいこと、得意なことを見つけた気持ち」ともおっしゃっていた。

後日、その「エベレスト登頂よりもエキサイティング」と言われた保全活動に参加してみた。エベレストは想像もつかないけれど、たしかに、今までの人生で味わったことのないようなエキサイティングな時間を過ごした。
その保全活動ときに作った階段が、1年たったいまどうなったかを仲間と見にきたのだ。
数年前には予想もしなかった未来だ。

14ヶ月前にゼミのみんなと作った木の階段

花谷さんだけではない。
ゼミの仲間が「どうしてもこの方の取材がしたい」という方の取材にくっついて話を聞かせてもらうと、いつもとんでもないご褒美みたいな言葉をもらう。

たとえば88歳のアーティスト、田名網敬一さんの「今がいちばん楽しい。いつ死んでも怖くない」という言葉。
たとえば『新百姓』の編集長、おぼけんさんの「砂漠に咲いている花を見たことがある」という言葉。
たとえば東洋経済オンラインの元編集長・吉川明日香さんの「できること」だけに目を向けたら、全員「できる人」という言葉。

みんな、ゼミの仲間が取材に連れて行ってくれなければ、出会えなかった言葉だ。それぞれのインタビューがぞれぞれみんな、花束みたいだ。

書く人生は楽しいなあと思っていたけれど、仲間と「書く」を共有できる人生は本当に楽しい。
今日も、楽しんで行ってきます。

さとゆみゼミ6期を募集します。説明会のお申し込みはこちら。
一緒に、書く仲間になりましょー!

【この記事をおすすめ】

僕は今この登山道の保全活動にフルコミットしています。物事にフルコミットするなんて、人生で初めてじゃないかなあ。

【さとゆみゼミ6期生を募集します】

11月24日(月・祝)の20時から、オンラインの説明会&質問会(アーカイブあり)があります。

ゼミ生が5名(+昨年のチューターさん2名)参加して、率直な感想を話してくれます。
ご希望の方は、こちらのフォームにご連絡ください

「今日もコレカラ」は毎朝7時(頃)にアップして24時間で消える文章です。今日もこれから、良い1日を!

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毎朝7時に更新して24時間で消える「今日もコレカラ」の1年分がZINEになりました。ご希望の方はこちらからご注文可能です。興味があること、お悩みごとなどを書いてくだされば、「○月○日の文章がおすすめ」とメッセージを入れてお送りさせていただきます。



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