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検索して出てくる情報は人生を豊かにしない【さとゆみの今日もコレカラ/第901回】

先日アップしたポッドキャストプロデューサーの野村高文さんの原稿を、自分自身も何度も読み返している。

「検索して出てくる情報は人生を豊かにしない」は、野村さんの言葉。

このインタビューの面白かったところはたくさんあるのだけれど、ひとつは「早急ではないコンテンツ」「長いコンテンツ」の可能性という部分だと思う。

これは、以前、シャープさんが「漫画(や小説)は、わざわざ迂回するのが良いところ」という話をしてくれたことと似ている。

思いもよらない場所に連れて行かれること。
自分がそもそも知ろうとしていなかったことを知ること。

コンテンツの面白さはそこにある。

だから、あらすじを読んだところで意味がないし、サマリーを眺めても意味がないんだなと思う。
情報はこの先も検索すればよくて、せわしなくアテンションし続ければよくて、でもコンテンツ制作は、そこからどれだけ距離を置けるかが大事になってくるのだろうと思っていたりする。

ポッドキャスト、もっと力を入れたいなあ。今は「本に酔いたい」で、書籍について脂肪3割の霜降りで話しているのだけれど、「深夜のラブレター」も復活しようかな、とちょびっと思っています。

ぜひ、両方読んでもらいたいです。

【この記事をおすすめ】

インターネットのアルゴリズムは、いま自分の興味・関心のあるものばかり提示してきますから。


今の時代は、みんな時間がないからと、どんどん直線的な発信になります。動画もどんどん短くなっている。でも、マンガは違います。

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【バックナンバー】

カメラよ、お前もか!【さとゆみの今日もコレカラ/第900回】

カメラ教室に行った。
実は、私の著者デビュー作はフォトシュートレッスンという撮影に関する本だったのにもかかわらず、カメラのことを何も知らない。
(フォトシュートレッスンは、女の子を可愛く撮影するヘアメイク、衣装やアクセサリーについて書いた本です)

で、昨日、ストアカで見つけたカメラマンさんにマンツーマンでレッスンしてもらったのだけれど、使用用途(カミーノ巡礼中に撮影したい)をお伝えしたら、うーん、それは、iPhoneの方がきっといいですよとおっしゃる。
いまのケータイのスペックって、40万くらいのカメラと同じくらいなんですよ。大抵のことは、iPhoneの方が上手ですとおっしゃる。
しかもそれ、iPhone17ですよね。
もともと、1グラムでも荷物を減らしたいおいら、ここで心砕ける。持って行くの、やめようかな。

じゃあ、わざわざマニュアルで撮影するカメラの面白さってなんですか? と聞いたら、計算ですねとおっしゃる。
どっちのISOがよいか、シャッタースピードをどうするか。それを考えるのが好きな人にしか向いてないです、と彼は言う。

つまりそれは、何を面白いと思うか、という意味? と聞くと、ああそうですね、と言う。

何を面白がり、何にピントをあて、何を残したいと思うか。

カメラよ、お前もか!

お得から、お急ぎから、情報から、距離を置きたい

もうかれこれ半年くらい感じていること。
急がせるもの、慌ただしいもの、キンキン大声のものから、なるべく遠ざかりたい。
拙速に発信される「情報」から距離を置きたいといういことなのかなと思う。
もっと、ゆっくり、ちゃんと時間をかけて精査されたクリエイティブだけに触れたい。
そんな気持ちが強い。そういえば、コロナ禍初期にも同じようなことを感じた。

最初の5秒で心を掴めるか、10秒で離脱を防げるか、そんな話ばかり聞かされて心がとげとげする毎日。その中で、先日インタビューさせていただいたポッドキャストプロデューサー、野村高文さんのお話が面白かった。

いま、15〜19歳では約4割が、20代では約3割がポッドキャストユーザーという。
そして、30分のコンテンツでも、最後まで聴く率は7〜8割近くなることが珍しくないのだとか。
これは、YouTubeでは2割程度しかないことか考えると驚異的だ。

・ポッドキャストは脂肪3割の霜降り肉
・「この場にずっと浸っていたい」と思えるような空間設計
・いま世の中は「聞き手」を求めている

数々の名言が飛び出したこのインタビュー、ぜひ読んでください!!

何故、AIには人間の「心」というものがわからないのでしょう(by野田さん)

昨日と一昨日だけで、5人から、「これ、読みました?」と聞かれた。

野田秀樹さんの東大入学式の祝辞。いろんな編集者やライターさんたちと、この祝辞について話した数日だった。この時期は、毎年いい祝辞が世の中にあふれるから、好きな時期。

何故、AIには人間の「心」というものがわからないのでしょう

ここから始まる、心と肉体の話、そして体験の話に引き込まれる。
わたしがカミーノに行こうと思ったのも、最近書くことに関していろいろ考えているのも、つまりは肉体の話に結びつく。

この「今日もコレカラ」は、2年半前に始まったのだけれど、実は、1話目は、「AIと人生体験」の話だった。AIには生老病死がない。肉体がない。限られた人生がない。

がっつり我田引水しますが、ZINEをお持ちの方はぜひ、初日のページをご覧ください。

こちらにも貼っておきます。

ChatGPT と教授の死【さとゆみの今日もコレカラ/001】 Wed.11.01.2023

その日、友人の車に乗ったら坂本龍一さんの曲がかかっていた。運転席を覗き込むと、「うん。教授の」とその人は言い、「追悼」と付け加える。ほんの数日前、教授は闘病の末亡くなっていた。彼の死を惜しむ文章がここかしこでアップされている。誰もが思い出の曲を記し、その曲を聴いていた時代の自分について書いていた。
彼がいなくなった 2023 年4月は、「ChatGPT が普及したらライターの仕事は無くなるか?」と、うるさいほど聞かれた春だった。
教授を偲ぶ文章を読みながら、ふと「ChatGPT なら死なないのにな」と思った。死なないし病気にならない。そして、追悼もされない。

人は、思った以上に、作品と作り手の人生を照らし合わせているものだ。20代の頃の作品か。どおりで初々しいと思ったとか。作風が変わったのは大病をしたせいかな、とか。ただ受け取るだけでも楽しめる作品に「文脈」を見出すと、味わいは変化する。

音楽であれ、絵画であれ、文章であれ、それを生み出した時分の作者に想いを馳せるのは、自分との距離を測りたいからだろうか。自分と重ねて身近に感じる。あるいは、手が届かない存在だと考える。その近さ/遠さを感じた瞬間、作品は私に干渉し身体の一部になる。

文脈を見出すのも、作者との距離を測るのも、作り手に「人生」があるからだ。ChatGPT には、それがない。ChatGPT は、生まれないし、死ねない。学生時代も、晩年もない。今日、「ChatGPT には書けない文章」について話をする。”私たちには人生がある”ということが、おそらく鍵になるだろう。

銃の重さは4.3キロ


「大輪のバス停まで」
とタクシーの運転手さんに言うと
「表参道から参拝?」
と、聞かれる。

秩父の三峯神社には、年に1、2度参拝している。普段は秩父の駅からバスで1時間半近く揺られていくのだけれど、その途中の大輪から、表参道を歩いて登るルートがあると聞き、今回は前泊してそのルートから登ることにしたのだ。

秩父観光協会のホームページを見ると、昔は誰もがこの道を歩いて参拝したとある。ハイキングではなく、700m登る完全な登山なので、ちゃんと装備して歩けと書かれている。

運ちゃんが「途中、橋が落ちてガレてるところもあるから、気をつけて」という。何時間くらいかかるのかと聞いたら、自分なら1時間40分かなという。

ホームページには2時間半くらいと書いてあったので、きっと慣れているのだろう。

「よく登るんですか?」
と聞くと
「自衛隊をやめてから、たまにね」
と言う。

ほおお。自衛隊ですか。

それから、彼は御殿場の陸軍演習所を皮切りに、全国各地で自衛官の訓練にあたった話をしてくれた。
教官になるには、福岡県久留米市の幹部候補生学校で訓練を受けるそうだ。
「へええ、訓練で一番大事なのって、何なの?」
と聞くと、運ちゃんは
「まあ、結局、心だな」
と即答する。
「人を救うにも戦うにも、大事なのは心なんだよ。苦しい訓練だから、心がないと続かない」

「心って、どうやって鍛えるの?」
と聞くと、ほら、それはまあ、そんな時代だからさ。今では考えられないような訓練していたよと話す。
きっと体に覚えさせる的なことだったのだろうと思う。

「いつも表参道から登ってるの?」
と聞かれたので、
「いや、月末に巡礼しようと思っているので、重い荷物を持っての登山の練習」
と答えた。
パソコンやカメラを入れたバッグは10キロ弱ある。

すると運ちゃんは、「自衛隊で訓練するときは、30キロのリュックを担ぐんだ」という。「それに、銃がある。銃は4.3キロ。それに弾倉。タマって重いんだよね。20発入りで1つの塊を、4つ持つ」

銃の重さは4.3キロ。いまでも重さがすらすらと出てくるものなのだなと思う。

「どういう理由で自衛隊に入ろうと思ったの? しかも、大学を出て幹部になる訓練を受けて」

それまで澱みなく話していた運ちゃんが、しばらく考えていた。

「そういう時代だったんだよ。俺たちの時代は。ほら、三島が自殺してさ。そういう時代に学生だった」
「安保のころ?」
「そうそう。成田闘争とかあってね。あの時代の空気は、いまの若い人たちには絶対にわからないよ」

「いまのトランプのことを、どう思う?」と聞くと、「あれは、ライオンみたいなものだな」と運ちゃんは言う。「たった一人の指導者が変わるだけで、世界って変わっちゃうものなんだね」と私が言うと「そうだよな」と運ちゃん。

車は表参道の入り口についた。
「気をつけて」
と、運ちゃんは手をふってくれた。

時代の空気か、ライオンか、と思う。

英語が全然身につかない

英語が頭に入らない。驚くほど、新しいことが覚えられない。脳がサビているんだなあと思う。昔は容易につながっていた回路がつながらない。

月末から2週間強、ポルトガルとスペインを270キロほど歩く。カミーノ巡礼の旅だ。
宿をとったり、レストランで注文したりは大丈夫だと思う。翻訳アプリもあるし、そのあたりはなんとでもなると思う。

ただ、できることなら、そこで出会う人たちとおしゃべりがしたい。となると、英語がしゃべれた方が良いに決まっている。

前にスリランカのリトリート施設に2週間いたときも、レストランでの英語の会話が苦痛すぎて(話せなさすぎて)、ほぼほぼ部屋食になったことがある。あれはもったいなかったなあと思う。

なので、頑張って毎日リスニングをしているのだけれど、全然耳に入ってこないあるよ。
3週間あれば、ちょっとは喋れるようになるんじゃないかと思っていたけれど、全然無理。
ジェミニと英会話しても、最後は「more slolyって言ってんじゃねーか!」とケンカになる。泣きたい。

その話を友人にしたら「耳だけだからじゃない?」と言われた。やっぱり読んだり書いたり、目と手をつかって覚えないと、覚えられないんじゃないかなというのだ。

そう言われ、いまは英語の問題集に手をつけている。さて、出発まであと10日。なんとかなるのか? ならんのか? 明日はどっちだ。

どなたか、突貫で効果的な方法をご存知の方がいらしたらアドバイスくださいませ!

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