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長続きの秘訣【さとゆみの今日もコレカラ/第606回】

先日、京都の家に友人が泊まりにきてくれた。
3歳になる息子さんと一緒に遊びにきてくれたので、2階のベッドルームにて、私はベッド、彼女&息子さんは布団を敷いて寝てもらう。

朝、このコレカラを書こうと目を覚ましたら、階下から英語が聞こえてきた。
そういえば、最近英語を勉強していると言っていたなと思う。

あとで聞けば、いま、毎日最低3時間は英語学習に費やしているのだという。
そして、「これまで英語が続かなかったのは、毎日ちょっとずつやろうとしていたからで、こういうのは一気に大量にやらないとダメなんだということがわかった」とおっしゃる。

とはいえ、毎日3時間。
よくそんなふうに続けられるねと聞いたら、「子どもができたからです」と言われた。
1時間くらい勉強していたら、どんどんノッてきて面白くなって、あともう少しやりたいと思ったときに、いつも子どもが目を覚まし話しかけてくるから中断される。
そうやっていつも子どもの都合で中断させられるから「ああ、もうちょっとやりたかった」と思いながらテキストを閉じることになる。
その、「もうちょっとやりたかった」が、長続きしている秘訣なんだとか。

「さとゆみさん、原稿はキリの悪いところでストップするのがいいって前に言っていましたよね。
ほんまそれな、です。キリの悪いところで強制終了させられるから、早く続きがやりたいと思うんです」
と、彼女は言う。

いつやめなきゃいけないかわからないから全集中する。
キリの悪いところでやめさせられるから続きをやりたくなる。

もし、子どもに中断させられなかったら、4時間でも5時間でもやっちゃって、疲れ果ててやーめた、となっちゃうと思う。
そんなことも言っていた。

面白いな。
不自由とか飢餓感とか、プラスに働くこと多いよね。

★今日もコレからは毎朝7時に更新して24時間で消えるショートエッセイです。今日もコレカラ良い一日を!

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