
日本で一番ホラーな本棚【さとゆみの今日もコレカラ/044】
毎日、本に囲まれている。
昼は書店の中にあるシェアラウンジで書いている。夜は床から天井まで本棚があるホテルで書いている。死ぬまでにここにある本のうち何冊読めるのか。このスペースにある本ですら途方もないのに、スペースの外には、この何百万倍もの本がある。
新宿紀伊國屋さんに BOOK WALL と呼ばれる棚がある。そこには、昨日の新刊と今日の新刊が雑然と山積みになっている。日本では1日約 200 冊の新刊が発売になるのだ。その本のタワーを見るたびに心臓が締まる。あんたの本、いるか、それ? いつも問われる。日本で一番ホラーな本棚だ。
さて、いま、『本を出したい』という本を書いている。
『本を出したい』という本を出したい私が、本に囲まれて本を出したい人のための本を書いていると、強烈なパラドクスに陥る。
いるか、それ? を突きつけながら書いている。
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本には質感があります。重さもあるし、質量がある。そして、スマートフォン
を強制的に置いてもらうことができる。ディスプレイを通さず読んでもらうに
は紙の本にするしかないですよね。僕はみんなに「スマホを置いて読んでほしい」と伝えました。


