
スーパーマリオ1面の法則【さとゆみの今日もコレカラ/第 66 回】
CORECOLOR のインタビュー記事は1万字ある。一般的な web インタビュー記事の3〜4倍だ。そして、インタビュー現場が初めてのライターさんが書いていることも多い。
驚くのは、1回目には、何度も何度も書き直しをしていた人たちが、2度目の記事になるとすらっと書けるようになっていることだ。これまで一人の例外もない。
2度目の人たちの原稿に、私はほぼ手を入れない。ほんの半年前にものすごく苦労して入稿した人と、本当に同じ人? というくらい精度の高い原稿が仕上がる。
これを私は、スーパーマリオ1面の法則と呼んでいる。ファミコン時代の呼び方ですみません。
初めてゲームをやる時には、どうしてもクリアできない箇所がある。だけど、ひとたびその攻略がわかると、さっきまで何につまずいていたのだろうというくらい簡単に前に進む。
そして、1-1をクリアしてセーブすると、二度とそのステージには戻らなくてよくなる。次にミスっても、戻るのは1-2の画面だ。
これと、同じ。
初めての原稿はまず、第1章をとことんやり込む。書き終えた第1章を一文字一文字舐めるくらいの勢いで相談し、見直して、ディスカッションして、書き直してはまた推敲する。そこをクリアすると、第2章は、自分で直せるようになる。1万字だと4章から5章になるから、少なくともステージを4つクリアしないと納品物にならない。自分で修正しているうちに、目に見えて精度が高くなる。
そうして、1-1から1-4までクリアした人は、次のインタビューは、絶対に 1-1からスタートしない。最低でも2面からのスタートだ。人によっては、次に仕事をする前に、自分で4面、5面までやりこんで戻ってくる猛者もいる。この、2度目の仕事が、私は本当に大好きだ。ああ、こんなにも信頼できるバディがまた一人増えた、と思う。
ルフィが「海賊王に、オレはなる」と思っているくらいに、私は「スーパーマリオブラザーズに、オレたちはなる」と思っている。
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【この記事をおすすめ】
不可能だと思っていたことを実際に目の前でやられると「もしかして私にだってできるのでは」と思う


