
挑戦者たちの朝令暮改【さとゆみの今日もコレカラ/第 112 回】
先日、東京と大阪でそれそぞれ、2日間の集中ライティング講座を開催した。
大阪の会場には、1年前にその内容を受けてくれたゼミメンバーがお手伝いに来てくれたのだけれど「1年前とだいぶ内容が変わってる。同じパワポでも、言葉が足されたり引かれたりしている」と、驚いていた。
東京で手伝ってくれたメンバーに至っては、聞いたことのない話ばかりだったと言っていた。彼女は4年前に私の講座を受けてくれている。
それを聞いて「だとしたら、よかった」とホッとした。1年前と全く同じことを言っているようでは、現役のライターとして終わってる。
前職のテレビ制作会社の社長は、数々の名番組を生み出した人だった。私が勤めていたときは、『世界ウルルン滞在期』のプロデューサーで、ディレクターたちをビシバシ育てていた。
編集した映像をチェックしてもらうと、ことごとく修正指示が入る。その通りに直すとまた修正が入る。ディレクターが「昨日言われた通りに修正したのですが」と言おうものなら、「バカやろー、昨日のオレより今日のオレを優先しろ」と言う。
今だったらパワハラと言われてしまうかもしれないが、その指摘はいつでも進化していたから、私たちはぐぐっとなりながらも、そのプロデューサーを尊敬していた。
「オレは、朝と夜で言ってることが同じヤツを信用しない」と言ったのは、誰だったか。
そのプロデューサーだった気もするし、何かの記事で読んだのかもしれない。
朝令暮改できるスピード感で、もしも成長できるのだとしたら、そんな場所に身を置きたいと思う。昨日の私よりも今日の私を信頼できたらいいなと思う。老ける甲斐がある。
先日取材現場で久しぶりに「朝令暮改」の言葉を聞き、それがとても気持ちの良い文脈で発せられていたので、思い出した話でした。
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スピード感と言えば、今朝言っていたことが夕方に変わることもあります。まさに朝令暮改。でもそれに対してメンバーもフラットに意見が言えるのは、ヘラルボニーのいいところです。「そのやり方はヘラルボニーらしくありません」と意見を言ったとき、それがもっともだと思えば「たしかにそうだね」と意見を戻してくれます。朝令暮改をまた改めるという(笑)


