検索
SHARE

赤い海。青い海。【さとゆみの今日もコレカラ/第 171 回】

あるカンファレンスのセッションレポートをまるっとさとゆみゼミのメンバーで請け負ってくださいというオファーをいただいた。ビジネス色の強いカンファレンスだったので、誰にお願いしようかなあと脳内検索する。

原稿がうまいことはもちろんだけれど、こういうとき頭に浮かぶのは、「前職で何をしていた人だっけ?」である。たしかあの人、大企業出身だったよなとか、新規事業に関わった経験がある人がいいなとか、ベンチャー企業の広報していたはずだとか。

これはライターに限らないけれど、前職で息を吸うように自然とやっていたことが、別業界でとても重宝されることは多い。

私はテレビ業界出身で「創業以来最も仕事ができない社員」と言われていたけれど、ライターになってから、美容師さんのノンフィクション DVD を6本も制作することになった。動画つきヘアアレンジカタログも、何冊も担当した。テレビ業界にいたときは、何をやってもみそっかすだったのに、出版業界でちろっと動画の編集ができますとなると、引っ張りだこになるのだ。

私のゼミでは、ライターとライターではない人の割合をなるべく半々にしたいと思って募集をしている。理由はいくつかあるのだけれど、そのひとつは「ライター業界で『書ける』ことは当たり前だけど、それ以外の業界で『書ける』人であることは、大きなインパクトをもたらせるから」である。本人のキャリアにとっても「書ける」は武器になるし、その会社にとっても書ける人が存在する恩恵は大きい。

なんてことを、昨日アップした白ふくろう舎さんの連載(「マンガ家をあきらめた私にマンガの依頼が?  ブルーオーシャンの見つけかた」)を読みながら考えていた。

自分が重宝される青い海は、実は次の場所かもしれない。

【この記事もおすすめ】

ここで気付くのは「絵を描く人の中ではとびぬけてうまくなくても、一般的な環境では、絵が描けることは武器だ」ということです。

writer