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書籍と雑誌と web 媒体。どれがオワコンなのか【さとゆみの今日もコレカラ/第225 回】

CORECOLR をスタートする時、web 媒体で働く方々に、「どうやってマネタイズすれば良いか」を聞きに行ったところ、異口同音で「web 媒体単体でのマネタイズは基本的に無理」と言われた。

そもそも一部のニュース系サイトを別として、今、サイト単体で黒字になっている web メディアはほとんどない。あるとしても、もともとめちゃくちゃ強い営業が雑誌や新聞と抱き合わせで広告をとってるとか、記事を二次利用していて取材費や人件費は web じゃない媒体に乗っているとか、そういった資本があるケースに限られると教えてもらった。

その広告モデルも、近年単価がダダ下がりで、だから一本の記事に大量の広告を載せなくてはならなくなっている。読者は小さなバツ印をどうやって消すかゲームを強いられるし、さもなくば続きは会員登録したら無料で読めますとなり、そこで多くが離脱する。

有料会員になれば広告が出ませんというモデルもあるけれど、冷静に考えれば広告主というクライアントと読者というクライアントの利益が相反しているわけで、「これって、蛇が自分の尻尾を食べているようなものになっているようだよね」と表現した方もいる。

広告を取るためには営業が必要なだけではなく、PV を保証しなくてはいけない。さとゆみが作りたいサイトで、それ、できる? 無理やろ? 別の方法を考えた方が良いよとも言われた。

ぼぼ日や北欧暮らしの道具店などはコンテンツが非常に充実しているけれど、収支を見ると明らかなようにその2社はメーカーであり物販の会社である。ほぼ日の場合、売り上げの多くをぼぼ日手帳が占めていた時代が長  く、それに続くヒット商品が屋台骨だ。

web 媒体で働く人たちの中には、「正直黒字にできる勝ち筋が全く見えない」と言った人もいるし「自分が社長なら即クローズの判断をする」と言った人もいる。

一方で、オワコンだオワコンだと言われている雑誌と書籍はどうか。雑誌の中には一部、うまくいっているものがある。もともと広告に頼らず読者からの販売利益で収支を立てていた趣味の雑誌などがそれだ。いまでも定期購読に支えられている雑誌もある。

LDK のように広告を一切入れないことで信頼を得ている雑誌もある。暮しの手帖モデルである。

書籍になると、明確な勝ち組が存在する。以前 CORECOLR で紹介した出版社では社員にボーナスを 24 ヶ月分支払ったと言ってらしたし、先日お会いした書籍の版元さんも社員ボーナスとして全員に一ヶ月の有給休暇が出たとおっしゃっていた。

書籍は博打だとよく言われるけれど、その収益構造はとてもシンプルで、本を買う人が多ければ(基本的に)黒字になる。そして本の値段は出版社が決める。PV が多いからといって即売上に直結するわけではない web のモデルとは違う。

先日、国内最大級のくらしメディアの元編集長にお話を伺った。雑誌からweb 業界に参入され、いずれも編集長として腕をふるわれた方だ。

毎朝6時からトレーダーのようにパソコンに張り付いて、記事が読まれているかどうかをチェックする。読まれていなければ何度もタイトルとサムネイルを変える。ユニークユーザー2200 万、月間1億 3,500 万超の PV を支えてきた、その仕事のリアルを聞いた。

「雑誌はオワコンだと言われています。では web はどうですか?」

まっすぐにその質問をぶつけてみた。

これからの web メディアにはどんな可能性があるのか。

非常に考えさせられる記事だったので、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。

【この記事をおすすめ】

PV を増やし続けるためには、休みなく記事を量産し続けないといけない。だけど広告単価はどんどん下がっているので、PV が多いだけでは稼げなくなっている。

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