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ほんとうに大事なことは検索できない。閲覧できない。【さとゆみの今日もコレカラ/第 259 回】

森博嗣さんのエッセイで繰り返し書かれる定番の話に「本当に儲かる話は人に教えたりしない。ましてやそのノウハウを伝える講座の広告を打ったりしない」がある。

まず、本当に儲かる話であれば誰にも言わずに自分がやればいいだけの話だし(百歩譲って身内や友人だけに話せばいいだけだし)、本当に儲かるのであればその講座に人が殺到するだろうから広告を打つまでもない。

宣伝広告が出ているということは集客に困っているからだし、その人がその儲け話で儲けようとしているからだ、といった内容だ。

極論ではあるが、ひとつの真理だと思う。

昨夜、10 年ほど前に出会い書籍をご一緒した著者さんや編集者さんと食事会があった。私以外のメンバーは5人。どなたも、この 10 年間で影響力の大きい重要な仕事を任されるようになっていた。

私はビジネスメディアで取材をしているし、まだ世の中に出る前の企画を聞くことも、成功事例の裏話を聞くことも多い。中にはオフレコの話もある。

けれども、昨日その場で聞いた話は、私はもちろんのこと、おそらくどんなメディアの編集者も知らない話の連続だったし、多分この先も表に出ないだろうと思う話も多かった。

「本当に成功する方法は、公の場で言うメリットがない」ことをしみじみ感じたし、表から見える業界構造と内部でそれを動かしている人から見える世界は全然違うことも知った。そして、語れる段階になった時には全てはもう終わっている、ということも。

いろんな国の税制度について聞いた。新規事業に必要な法整備の話を聞いた。日本における IPO>EXIT の風潮についての仮説を聞き、音声認識 AI が想像以上に早く進化した理由を聞いた。

そんな話の数々を聞いたからと言って、今すぐ私の生活が何か変わるわけではない。私が儲かるわけでもない。

だけど、

「重要なことはメディアに載らない。書籍でノウハウを公開したりもしない。ましてや SNS などでは絶対発信されない」

「誰かがメディアで(SNS で)語るときは、それが何らかその人(企業)のメリットになるからである」

それを知っているだけで、情報を見る目が変わるし、自分の性急な判断も諌めることができるなあと思ったことよ。

エキサイティングな夜でした。

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自分の視点から見えたものが全てじゃない。

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