
ライブなトライアングル【さとゆみの今日もコレカラ/第285回】
幹事をする。
イベントを企画する。
人を集めて誰かの話を聞いてもらう。
こういうことを主催者側で一度でもやると、どういう参加者がいると「助かる」かがすぐわかる。
トークイベントの場合、主催者にとってありがたいのは、前から詰めて座ってくれること。相槌をうってくれること。笑ってくれること。質問のときに手をあげてくれること。大きな拍手をしてくれること。
だから、客として参加するときはなるべく主催者の人が助かる参加者になろうと心がけている。
「さとゆみが受講してくれると、講師が盛り上がる」と主催者から褒められたことが数回ある。「講師の人が話しやすい参加者でいよう」と意識すると、客であっても意外と場の空気を作れるものだ。講師の人もノってきて普段は話さないことまで話してくれたりするから、自分にだって得がある。
ちなみに私は、拍手の音がめちゃくちゃ大きい。大ホールの一番後ろで拍手しても、会場全員に「あ、ここ、拍手するところね」と思わせるくらいの躍動感と扇動感あふれる拍手ができる。だいぶ練習した。
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主催者を経験していて良いことの2つめ。
講師をする立場のときに「主催者がどれだけのリスクをとって人を集めてく
れるか」が想像できることだ。
これまで築いてきた大切なつながりをたどって声をかけてくれているのだ。登壇者の話がつまらなかったら、参加者をがっかりさせてしまう。集客してくれたその人の評判も落とす。その人が「今日は、誘ってくれてありがとう」と言われるか「時間の無駄だった」と言われるかは、講師次第だ。
昨日、ゼミのあいちゃんが企画を持ちこんでくれて、佐賀県武雄市の図書館でトークイベントをさせてもらった。武雄図書館は全国で初めてTSUTAYAグループと提携して話題になった図書館である。いつか行きたいと思っていた場所に仕事でこられて本当に嬉しい。
館内にはあいちゃんが事前に作ってくれたチラシが置かれていて、当日も、え?こんなに?と思うほど人がきてくれた。佐賀だけではなく、福岡、鹿児島、宮崎、熊本、長崎などからきてくれた人もいる。お子さんと一緒に、同僚と一緒に、子どもを預けて、会社を休んで、退院したばかりで、きてくれた人もいた。
たった一人の誰かが、このイベントを企画してくれて、その想いを誰かが受け取ってくれて、これほどの人が集まってくれる。企画者にとって、これがどれほどドキドキすることか、私にはわかる。きてくれた人のお役に立てますように。あいちゃんがみんなにありがとうって言われるように。そんなことを思いながら、渾身のかめはめ派を打ち込んできました。
主催者、参加者、講師。
その日限りのライブなトライアングルができる。
毎回違う、この三角形を見るのが好きだ。自分がどの角にいるときも。
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【この記事をおすすめ】
順風満帆なキャリアを歩んでいるはずのあの人も、出産を終えたばかりで幸せいっぱいのはずのあの人も、海外に行きまくって自由を謳歌していたはずのあの人も、みんな少なからず自身の心の中にある何かを発掘したくてここにきた。


