
しょせん、あなたのネコパンチ【さとゆみの今日もコレカラ/第295回】
これまでいろんな著者さんに取材をさせていただいた。その中でも、実生活で最も役に立ち、かつ人から相談されたときにもよく伝えている言葉。それが、「しょせん、そんなのネコパンチ」である。
これは、心屋仁之助さんの『ずるい生き方』に出てくる言葉だ。心根の優しい、いい人ほど「自分が人に迷惑をかけていないだろうか」と考えがちだけれど、もともといい人が誰かにかけることができる迷惑なんて、たかがしれている。ネコパンチくらいなものだ、という話だ。
私はこの話が大好きだ。
どれだけ人生が楽になることか。
それでもやっぱり「いい人でいなきゃ」の呪いにかかっている人は、まずはコンビニの店員さんに挨拶をしないところから練習しようという話も好きだ。いつもお会計時に「ありがとう」と言っているコンビニで、「ありがとう」をやめてみる。いい人ほどドキドキするし、罪悪感がよぎるけれど、一度やってみたら意外とどうってことはない。店員さんが怒ることもない。それを知ると、どんどん「いい人でいなきゃ」の呪いから解放されていくと良いという話だ。
なんて実践的であろう。
誰も教えてくれなかった。
悲劇というのは、たいてい、善意から起こる。
真面目な人ほど病むし、いい人ほど抱え込む。
だから、いつも覚えていたい。
しょせん、そんなの、ネコパンチ。
✳︎「今日もコレカラ」は毎朝7時に更新し、24時間で消滅します。今日もこれから良い一日を。
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