
10個の教訓【さとゆみの今日もコレカラ/第 314 回】
先日、とある懇親会の会場で、アンドロイドは電気羊の夢を見るかのTシャツを着ている若く美しい男性がいたので、「わたし、ユービックのTシャツ持ってます!」と話しかけたら、著名な小説家さんだった。
私がライターで、ライティングゼミをしていると話すと、実は最近、文章の訓練をするためにライターの仕事を始めたのだという。ビジネス用語が全然わからなくてとその人は笑う。
ほんの短い時間で、いくつも質問をされた。そのうちのひとつは、「どんなジャンルのライターにも共通する一番大事なことは何?」だった。「読者が誰か」の相場観でしょうかと答えたけれど、あれは違ったかもしれない、もっと大事なことがある気がする。あのあとずっと考えている。
最近読んで面白かった作品、好きな作家のこと、都内の面白い独立系書店、軽出版のこと、オーディブルでしかできないトリックの話、次から次へと話は転がった。
驚いたのは、その人がものすごい量の小説、しかも最近の若手の小説を読んでいることだった。
何冊もおすすめ本を教えてもらい、話を聞いている間、メモが止まらなかった。
こんなに有名な小説家の人でも、これほどたくさんの本を読むのかと、純粋に驚いた。そのうえ、ライターの仕事も始めてみた、だと?
シュッと引き締まった綺麗な体。若い人はやはり体力が違う、と思っていたら「僕ももうすぐ50になるしさあ」と言われ、ぎょっとした。嘘でしょ。なんと、年上でした。
15分くらいのトークで、10個くらいの教訓を得た。
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【この記事をおすすめ】
紙で読んで耐えうる文章を書きたい、と、猛烈に思った。


