
読んだはずの本の内容が思い出せない!【今日もコレカラ/第586回】
「本を読んでいるときに、すぐ別のことを考えてしまって、全然頭に入ってこないんです。同じ行を何回も何回も読んでしまって……」
昨日、鹿児島指宿の米永書店さんで、トークイベントと読書会をさせていただいた。その時、「最後にひとつだけ聞いてもいいですか?」と参加者の方が質問してくださった内容だ。
それを聞いた別の参加者の方が「私もそうです。本の内容が全然覚えてられなくて」とおっしゃった。
私は、そのような本の読み方こそ「最高の読書」だと思っている。
読書とは、本の内容を頭に入れることではない(と私は思う)。
本に書かれた文章に触発されて、自分が思考の旅をすること、自分の頭で考えることこそ、読書の醍醐味だと思っている。
私の場合、面白いと思った本ほど、内容を覚えていない。読むのにも時間がかかる。それは、本に触発された何かをずっと考えているからだ。
書き手としても、そんなふうに読んでもらえたら、嬉しい。嬉しい。
たとえ、最初の1行しか読んでもらえなくても、その1行がその読者を思考の旅に連れて行ってくれたのだとしたら、もう、その本の役割は十分果たしたと言ってもいいくらいだと思う。
その意味で、映画鑑賞と読書は、同じエンタメでも全然違う。映画館では、一時停止ボタンを押せない。思考の旅に出てしまうとそのぶんストーリーが進んでしまう。
映画では(ドラマでは)できない「一時停止」ができること、自分のペースで読めること、読み終わらなくても全然よいことこそが、読書の素敵なところだなあと私は思ってる。
本の内容を覚えておくことなんて、AIにでもまかせておけばいいよね!
なーんて話もしました。
来てくださったみなさん、米永さん、すみれさん、ゆいちゃん、ようこさん、ありがとうございます。あったかい時間でしたねえ。
昨日のサイコロトーク
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