検索
SHARE

「メンタル強い」じゃなくて「メンタル多い」【今日もコレカラ/第740回】

先週だけで3回も、「トラブルがあった時のメンタルの保ち方」について聞かれた。ライターの友人と、後輩と、あとは取材で。

面白かったのは、これを聞かれたとき、私、仕事で大チョンボをして各方面にお詫び行脚にまわっている最中だったこと。
私としてはかつてないほど落ち込んでいたのだけれど、いつも元気で朗らかですねえ、と言われてほんとそうだなと苦笑いしてしまった。
たしかにわたしは、トラブルがあってもメンタルを保ちがち勢だ。

質問に答えながら考えていたのだけれど、私のメンタルは「強い」とか「太い」言うよりも、「多い」んじゃないかと思う。

上手く言えるかわからないのだけれど、メインのメンタル回路がダウンしていてもサブとか3番手のメンタル回路が細々と血流を保っている。
緊急用の回路に血が流れると、だんだんそのサブ回路が太くなって通常運転の何割かは確保できる。そうこうしてるうちに、メインの回路も修復されてきて、立ち直ってる。

そんな感じ。

なぜサブ回路が機能するかというと、これは仕事がら、と言える。
フリーランスは毎日違う相手と仕事をしなくてはならない。

ミスした仕事先だけじゃなくて、これから始まる関係性もたくさんある。A社用、B社用、C社用の自分ができる。A社でトラブルがあってもB社との仕事は続く。

どこかの国でトラブルがあっても世界全部は終わらない。どこかの国のメンタルが息絶え絶えになっても、隣の国のメンタルは健康だったりする。
そういう時は、隣国にいる私に頼る。隣国で働いてもらい活躍してもらい、GDPをあげてもらい、本国に寄付してもらう。本国の経済が立ち直ったら、ふたたび本国も頑張る。

くよくよしやすい人はフリーランスに向いていると思うのは、この点だ。

この感じを、昔は、依存先がたくさんあるほうが安全、と表現していた。

もうひとつ。

トラブルがあったときには、視野の取り方を変える。メガネを外して解像度を落とす。もしくは、耳を閉じて音が入ってこないようにする。

これはある人から教わって訓練で後天的に身につけたのだけれど、この話はまた今度。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

【この記事もおすすめ】

自分に自信がないから、誰かに認めてもらわないと不安で仕方がなかったんでしょうね。売上でもいいし、評価でもいいし、何かしらの形で認めてもらえれば、頑張った甲斐があるなって思ってたけど、何もなかった。

writer