
命からがら【今日もコレカラ/第783回】
突然ですが、死にかけた経験って、みんなどれくらいあるものなんだろう。
ヒヤリハットレベルだと、ほとんどの人が経験しているんだろうか。
私は注意力散漫なので、まあまあ危ない目に遭っている。ちょっとタイミングがズレていたら死んでいただろうなと思うこともままあった。
ちゃんと数えたら5回、か。
先日知り合いがfacebookで、「たこ足していたコタツのコードがショートして、もう少しで火事になるところだった」と書いていて。急に、記憶が蘇った。私も似たような経験をしたからだ。
その日、私は両親のベッドルームで寝ていた。
普段は自分の部屋で寝るのだけれど、その日は父親が家にいなくて、母と弟と遊びにきていたお客様と1階のリビングルームで一緒に映画を見ていた。
私は一人眠くなってしまって、先に寝るーと2階にあがり、父がいないんならと、両親のベッドにもぐりこんだ。理由は忘れちゃったけれど、両親の部屋の布団はふかふかだった記憶がある。
途中で息が苦しくて目をあけたら、部屋の中が霧の中のように白かった。ん? 火事? と思ったのだけれど、あまりに眠かったので、夢かなと思って二度寝した。
2回目は、本当に呼吸が苦しくて息ができなくて目が覚めた。まだ眠くて起きたくなかったけれど、これはマジのガチの火事じゃん? と思って、朦朧とする頭で這って部屋を出た。
意識がとびとびながらも、一酸化炭素は上にいくはずと思って、這って出たのがよかった気がする。部屋のドアをあけると、隣の部屋から煙が噴き出していた。
私が寝ている部屋のドアが少し開いていたから気づいたのだと、あとでわかった。
1階のみんなは、2階がそんなことになっているとはつゆ知らず、映画を見続けていた。私はなんとか下までたどりつき、「上、火事」とだけ伝えたら気持ちが悪くなって吐いてしまった。母親が慌てて2階にあがり、燃えていたこたつ布団を窓から雪の上に投げ捨てた。
どうやら、こたつの電源コードがショートしていて、こたつ布団に火が出たようだった。
雪の上に落とされたこたつ布団は、さらにスコップで上から雪を被せられたが、朝になるまで燃え続けた。
映画を見続けていたら、大火事になるまで気づかなかったかもしれない。
両親の部屋で寝ていなければ、そして、私が寝ている部屋を閉め切っていたら煙に気づかなかったかもしれない(私の部屋は2階の一番奥だったので)。
わりと、ヒヤリハットな事件だったよなあ。
それにしても、1回目は「火事かもしれないけれど、眠いからまあいっか」と思った睡眠欲ってすごい。2回目も「まいっか」と思っていたら、きっと煙に巻かれていただろう。そして、布団を窓から叩き捨てた母親もすごかった。
オチはないんだけれど、友人宅が火事を起こす寸前だったので、みなさんコタツのたこ足には気をつけてね、と思ったのでした。
あと、死にかけた経験って、みんなあるのかなと気になってみたり。
タクシーに跳ね飛ばされたバイクが突っ込んできた話と、
真冬の凍った池の上を歩いていたら氷が割れて池の真ん中で溺れた話と、
酔っ払ったディレクターに宿の鍵を閉められ氷点下の寒空にパジャマ姿で投げ出された話は
また今度。
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