
こんなところにこだわって書いている、裏話【今日もコレカラ/第806回】
今日、朝日新聞「&」でおすすめさせてもらった三宅香帆さんの『文体のひみつ』ですが、まさに、その原稿を修正している最中に、「やっぱり文体って大事だなあ」と思った件があった。
(原稿はこちら)本好きの人。文章を書く人。100パー読んだらいいけど、読まれたくない。『文体のひみつ』
今回はちょっと、その原稿の裏話。
この原稿の中で私、
なるほど! だから私たちは「しいたけ.」さんの文章に心をつかまれ、星野源さんの言葉にふにゃっとなって、さくらももこさんに笑ってしまうのか!!
と書いたんだけれど、この一文、初稿では
なるほど! だから私たちは「しいたけ.」さんの文章に心をつかまれ、星野源さんの言葉にふにゃっとなって、こんまりさんに説得されてしまうのか!!
だったんですよね。
つまり、こんまりさんを、さくらももこさんに変えたわけです。
これ、なんでかというと、「こんまりさん」と書いた部分は、「こんまり(近藤麻理恵)さん」にしたほうがよさそうという指摘が入ったからです。
ああ、たしかに。おっしゃる通り。
ここはフルネームが必要な場所だ、と納得しました。それは完全に納得したのですけれど、そうなると、原稿はこうなるわけです。
なるほど! だから私たちは「しいたけ.」さんの文章に心をつかまれ、星野源さんの言葉にふにゃっとなって、こんまり(近藤麻理恵)さんに説得されてしまうのか!!
どうでしょう
音読してもらったらわかると思うのですが、急にリズムが崩れる。
今回の三宅香帆さんの本には、「文体とは、音の数やリズムにもあらわれる」という内容が繰り返し出てきていたので、ここはこだわりたいところと思いました。それで、そもそもの例をさくらももこさんに変更させてもらったのです。
1文字修正入ると音が変わるから、赤字をもらうとその前後の文章もだいたい書き直す。私はわりと、内容より音色や音数を優先することが多いです。今回も音優先で、内容を変えたパターン。
文脈的に、「こんまりさんの文章の特徴」と「さくらももこさんの文章の特徴」は代替可能だったのですが、
音(リズム)的に「こんまりさん」と「こんまり(近藤麻理恵)さん」は代替不可能だったと思ったからです。
そんなことを考えながら、みゅうみゅう毎日書いております。
よかったら、読んでくださいね。
本好きの人。文章を書く人。100パー読んだらいいけど、読まれたくない。『文体のひみつ』
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