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さとゆみのBeforeとAfter【さとゆみの今日もコレカラ/第561回】

尊敬する大先輩の著者さんから「さとゆみのプロフィール写真、変えたほうがいいのでは」というアドバイスをいただいた。

たまたま、その先輩が、別の著者さんを紹介してくださるにあたって私のホームページのリンクを送ろうとしたのだけれど、プロフィール写真がちょっと怖い感じがしたとおっしゃる。

そう言われてホームページを見たのだけれど、たしかに!
この写真、あごがあがっているので、少し見おろすような雰囲気がある。

このホームページを作った頃は、美容著者としての活動が多かった。そして、ライティング講座を始めたばかりの頃だったから、「先生っぽく見える感じ」のしゅっとした写真がいいなと思ったのだった。私としても、精一杯背伸びをしていたのだと思う。

先輩は、何度も「勝手な感想でごめんね」とことわりながら、こんなメッセージをくださった。

さとゆみは、たとえばインタビュー相手の素を引き出すような、相手を油断させるような、インタビュアーだよね。(比喩的な意味で)厚化粧な人ではないよね。
まずは自分を出して相手の素を引き出す人だと思うけど、 この写真は、インタビューされる側を緊張させる気がするの。

これ読みながら、ちょっと泣きそうになる。
嬉しい。インタビュアーとして、尊敬する著者さんからこんな言葉をもらえるなんて、これ以上ない幸せだ。

実は、今月末、プロフィール写真を撮り直す予定だった。これまでの写真はアイコンに使っているものも含めてとても気に入っているのだけれど、今の自分にちょっとフィットしなくなったのだと思う。

昨日「舐められたい。油断されたい。ポンコツなのを知られたい」という文章を書いたけれど、仕事がらも年齢がら(?)も、今の私はなるべく圧が出ないようにする時期なのだろう。
背伸びなんかしなくても、十分お年を召した。これは比喩ではなく、この1年、ヒールを履くのもやめた。化粧も週に1度くらいしかしなくなった。

きっと言いにくいことだと思うのに、こういうアドバイスをくださる先輩には、本当に感謝しています。

というわけで、これまで撮ってもらった写真の中で、一番私の素っぽいかなと思った写真に変更してもらいました。

今の自分がどう見えるのか、どうありたいのかは、歳とともにキャリアとともに、どんどん変わるよねえ、という話でした。
先輩ありがとうございました。

★今日もコレからは毎朝7時に更新して24時間で消えるショートエッセイです。今日もコレカラ良い一日を!

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