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大切なことは全て梅湯新聞が教えてくれた。【さとゆみの今日もコレカラ/011】

京都清水五条に「梅湯」という銭湯がある。「日本から銭湯を消さない」と活動する 25 歳の若者がここを継承したときは話題になった。ドラマ「サ道」で取り上げられたこともあり、ここ目当てに京都を訪れる観光客もいるそうだ。

私にとっての梅湯は、梅湯新聞だ。

初めて訪れたとき、浴場に貼られた何枚もの壁新聞に心を盗られた。サイズは A3。ここで働く4〜5人が手書きの文章や絵を寄せていて、端から読んでいるとつい長湯をしてしまう。

4月からバイトを始めました○○です。最近自転車を買いました。観葉植物を育て始めました。葉がくるくる巻いて天パみたい。  就職が決まりました!!!! 京都は離れるけれど、また来るからね。

書き手の多くは 20 代だろう。綺麗な字、丸っこい字、あわてんぼうの字。月に1、2回新号が出るから何度か登場する人もいる。「この間、変な雑貨を買った子だな」とか「今日、番台に居た子かな」などと想像するのが楽しい。

京都に行くたび通って 10 回目くらいの頃か。梅湯新聞の趣が少し変わってきた。今、勤めているメンバーだけではなく、OBOG たちの近況が書かれるようになったのだ。

梅湯を経営する「ゆとなみ社」は、休業中や取り壊し寸前の各地の銭湯を継承している。最近では京都「鴨川湯」や神戸の「湊河湯」を継業し、そこではかつて梅湯で働いていたメンバーが指揮をとっている。

「100 年先に銭湯を残す」と8年前に梅湯を継いだ若き経営者の DNA が、ひとつまたひとつと、地域に散らばっていく。先日の梅湯新聞には、継承した銭湯を任された店長が「梅湯の常連さんがきてくれました!」と報告する文章があった。

暗い道にぽっ、ぽっと小さな火がともっていく。もとはみな、同じ種火だ。火を受け取った人は、火を育て、渡す人になっていく。また新しい場所で火がともる。

楽しい職場を仲間とつくること

仲間とお客さんをつなぐツールを作ること想いを伝播して広げること

広がった先でもつながり続けること

私が CORECOLOR でやりたいと思っていること。全部梅湯新聞が教えてくれた。

(文フリ応援にいきます)

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