
ブランディングの勘違い【さとゆみの今日もコレカラ/第 146 回】
ブランディングについての本をお手伝いしたことがある。
その著者さんは、名だたる企業の MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や、 CI(コーポレートアイデンティティ)や、ロゴデザインなどをつくっている方だった。その時、その著者さんから聞いた話が、今でもとても役に立っている。
①ブランディングとは、「brand+ing」に分かれると考える
②「brand」とはありたい姿。「ing」はそれを浸透させる活動のこと
③ありたい姿「brand」が定まっていないのに、いくら宣伝「ing」をしても仕方ない
なるほど、と思った。
私も過去に企業のブランディングに携わっていたことがあるけれど、話されるのは「ing」についてが多かった気がする。たとえば、どこに広告を投下するか、誰をモデルに起用するか。ブランディングとは、広告宣伝活動だと思っていた。
でもその前に、自分たちがどんな企業でありたいかを定め、そこで働く自分たち自身がそのありたい姿を体現することが、大事だったのだと気付かされた。
企業だけではなく、個人も同じだと思う。
いまや、「こんな自分に見せたい」といくら思っても、本質が伴っていなければすぐにバレる。
たとえば、仕事ができるライターと思われたいなら、そのためのブランディングをするよりも、実際に仕事ができるようになった方が、早い。
誠実な記事を書くライターだと思われたいなら、それをアピールするより、誠実に書いた原稿を納品し続けるほうが早い。
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週末、ライティングゼミの卒業式だった。
最後に全員に、どんな書き手になりたいか、一人ずつ話してもらった。いろんな「ありたい姿」があり、いろんな夢と目標があった。
人は自分で気づいたことしかできない。
自分で決めたことしか頑張れない。
こんな自分になりたいと、切に願った人たちはきっと、今日から「ing」を回していくのだと思う。
私も今日から、次の目標に向かって新たな ing を回していこうと思う。
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けれど、今、私は「自分らしい言葉」がどうしても欲しい。


