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染まるか、辞めるか、変えるか【さとゆみの今日もコレカラ/第 198 回】

さとゆみ:仕事が嫌いな人の割合ってどれくらいいると思う?

シャープさん:うーん、8割。ああ「会社」じゃなくて「仕事」か。じゃあ、6割。

さとゆみ:私、「仕事が嫌い」っていう人にあんまり出会ったことがないんだよね。

シャープさん:そんなん、ゴロゴロおるわ。

先日のトークイベントの楽屋での話である。

実際のトーク中にもこの話をしたら

「私は、シャープさんと同じで、『嫌い8割』だと思う」

「嫌いだけど、楽しさを見出そうと思っている」

「フリーランスだと、さとゆみさんの感覚に近い」などの感想をもらった。

シャープさんは、「ここは宗教論争や、永遠に相入れない」と冗談で言っていたけれど、たしかにだいぶ実感値が違うなあと思っていた。私の職業で出会う人(ライターさん・編集者さん・美容師さん・取材相手)だと、仕事が嫌いな人の割合はだいぶ少ない。

家に帰ってきてから、少し考えた。会社勤めかフリーランスかの差はもちろんあるだろうけれど、これはいわゆる “コップの水” の話だったかもしれないと思った。そして、言葉の定義が雑なままボールを投げちゃったなとも思った。

ポイントは2つあって、

①私は、仕事が嫌いの反対を、「仕事が好き」ではなく「仕事が楽しい」だと考えていた

②私は、「仕事が楽しい」と「(もちろん嫌いな部分もあるけれど)楽しい仕事がある」を、ざっくり同じだととらえていた

つまり、

①自分がやっている仕事を好きじゃなくても、楽しめる部分はある

②業務の 100%が楽しいという人はいないかもしれないけれど、楽しい業務や楽しい人間関係がゼロってことはあまりないんじゃないかな。ちょびっとでも楽しさがあるから今の仕事を辞めてないんじゃないかしら?

と思っていたのだ。

さらにいうと、

③コップの中に「楽しい」の水が3割入っていたら、まあまあ楽しいよねと思う、私の思考のバイアスもある。

✳︎

以前『仕事はもっと楽しくできる』という書籍を担当したことがある。大企業 50 社の若手社員へのインタビューを元に作った書籍だ。ずいぶん多くの人に読んでもらえた。

その本の冒頭に、会社がつまらないと思ったら「染まるか、辞めるか、変えるか」と書かれている。そして、続く本文では、「染まる」も「辞める」も選ばずに「変える」を選んだメンバーたちが、どんなふうに仕事を楽しくしていったかにフォーカスした。

この「変える」には、

・組織を変える

だけではなく

・自分の「楽しい」配分を変える

もあるな、と感じる。

今、1割ある「楽しい業務」をなんとか2割に。

今、1カ所ある「居心地の良い人間関係」をなんとか2倍に。

そんな「変える」もあるんだろうな。

そういえば、近藤康太郎さんの新刊『宇宙一チャラい仕事論』も、そんな話だった。

好きにならなくてもいいけれど、楽しいところがちょっと増えたら、毎日が少し元気になる。そんな話。

(私が言うのは、とんと余計なお世話なのだと思うのだけど)

【この記事をおすすめ】

「好き」と関わるにも色々な形があるよなと。

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