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若者が、読者が、時代が。【さとゆみの今日もコレカラ/第 226 回】

今の若者は冷めているとか、やる気がないと言う人がいるが、それは違う。例えて言うならば、今の若手の情熱は「青い炎」。僕らより上世代の、見た目にわかりやすくメラメラ燃える「赤い炎」ではないけれど、実際は上の世代よりも高い温度で燃えることができるポテンシャルを持っている。

当時「OCEAN」という 20 代のメンズ向けサロンを経営していた中村トメ吉さんがよく言っていた言葉だ。若い世代が冷めている、しらけている、熱量がたりない。もし、あなたがそう思うのであれば、それはあなたが若手の情熱を引き出せていないだけである。若手は本音を吐き出す相手や、やる気を出す場所を見極めているのだ、とトメ吉さんは言う。

長い文章は読まれない、ってどこから湧いてきた説なんだろう。長くてグイグイ読ませる文章の威力ってハンパないのに。長編映画の没入感がすごいのと一緒。だから「長い文章が読まれない」のではなくて「つまらない文章が読まれない」が正しい気がする。つまらない文章は長くても短くても読まれな い。

こちらは、WORDS の竹村俊助さんの言葉。

漫画もドラマも映画も、ちゃんと読まれているし見られている。ワンピース、どんだけ長いよ! 韓国ドラマ、どれほど長いか! 過去に何度もいろんなバージョンが作られた、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』だって、文庫化のニュースで Amazon のランキングが動くほどだ。

若者が、読者が、時代が……と言いそうになったら、それでも届く言葉は届いているし、読まれる文章は読まれているし、時代を超えていると呪文を唱える。

足りてないのはいつも、私のほうなのだ。

【この記事をおすすめ】

僕は本を売れないのは、作り手の責任感の欠如だと思っています。編集者って、きっと本作りの力はみんなそれほど変わらないと思うんです。だけど、どこまで売ることを考えられているかが行動の差になる。だから著者やライターの方は、編集者にどうやって売るつもりか、逆に聞いたらいいと思います。

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