
彼女たちの夏【さとゆみの今日もコレカラ/第280回】
「『スラムダンク』って、たった4ヶ月間の話なんだよね」
誰が言ったのかは思い出せないのだけれど、いつ言っていたのかは覚えている。2020年の初夏だ。
コロナであらゆるスポーツ大会が中止になった。その競技に人生を懸けてきた人たちにとって、練習ができなくなることや目標となる大会が消滅することは、どれだけの喪失だろう。ましてや、「来年はない」学生にとって。
4ヶ月間、スポーツができなくなるということは、全国各地で繰り広げられるはずだった『スラムダンク』のようなの物語が、たとえば花道が不良をやめてスポーツマンになるとか、赤木が生意気な1年生に夢を託すとか、三井がもう一度バスケがしたいですと言うこととか、安西先生が「諦めたらそこですべて終了だよ」と言うようなドラマが、すべてなかったことになるくらいの月日なのだ。
能登半島地震がおこって中学生が集団で避難して授業を受けていると聞いたとき、部活はどうなるのだろうと思った。彼/彼女たちにあるべきはずだった部活動はどうなっているのだろうか。
7月20日、能都中学校と輪島中学校に通う8人のソフトテニスクラブのメンバーに取材させてもらいました。
地元開催予定だった全国大会出場を目指して12月31日まで練習していた選手たち。大晦日に家に戻り家族と過ごし、そして1月1日、被災しました。 彼女たちは今朝、全国大会への切符をかけた予選である北信越大会に向かっています。
あの日から、8ヶ月。彼女たちは、どう過ごしてきたのか。何を思っていたのか。
私がCORECOLORで書いた初めての取材記事です。
読んでもらえたら嬉しいです。
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