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一目散に選ばれる【今日もコレカラ/第811回】

京都文学フリマ、楽しかったー。

周囲に、次から次へとお客様が来るブースがいくつかあって、早々に完売店じまいしていた。
こんなふうに、一目散に目当てにされる文章を書きたいものだ、と思う。
そして、そんなふうに目当てにされる人たちの名前や作品を私は全然知らなくて。なんて自分が見ている世界は狭いんだろうと思う。

見本を見て、この本が欲しいと思ってきましたと立ち寄ってくださる方が何人もいた。一緒に店番したメンバーが嬉しそうだったのが、幸せだったなあ。自分の書いた文章が「買われる」場を見られるなんて、なかなかないよね。

さとゆみの本で言うと、新作は41冊、旧作は12冊、旅立っていきました。書店のバイヤーの方にお声かけいただいたのも、初めての経験で嬉しかった。買っていただいた子たち、楽しんでもらえますように。

その夜、1日ママをさせていただいた日本酒サロン粋suiには20名ほどの方々が来てくださり。文学フリマ帰りの方も多かったので、あちこちで「これからの文章」についての話を聞けたのもまた楽しく。

家に戻り、それにしても、この広い会場の中から「選ばれる」ことの途方もなさを考える。一緒に店番をした人が「『ファンベース』本を思い出した」とぽつり言っていた。情報砂の一粒時代。
いつかは、一目散に目当てにしてもらえるような書き手になりたい。そうなるにはどうすればいいのか。書く技術以外にもいろいろ鍛えなきゃいけないことがあるように思った。

いい時間だったなあ。

『舌を抜かれる 9本のエッセイのうち6本は嘘』

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