
「言語化」の罪を考える【今日もコレカラ/第939回】
さとゆみが人生で一番たくさん通っている飲食店「ワイン食堂 Calme(カルム)」。
コロナ前は週1レベルで通い詰めており、今も月に最低1回はお邪魔させていただく店だ。
そのCalmeの店主であり、ソムリエでもある佐野さんが、青山ブックセンターさんで出版記念イベントをされ、司会のお手伝いをさせていただいたことがある。
「花束で頭をたたかれるような香り」
「毎日おはようって言うんです。ワインに」
「スタメンになりたい子が手をあげるので」
「ワインにもジェンダーがあるんです」
などなど、名言炸裂のトークイベント。
会場からの質問もたくさん出ておおいに盛り上がったこのイベントの内容を、もっとたくさんの人に届けたいと思って、原稿にまとめてもらいました。
個人的にはワインの味をどう言語化するのか。してもよいのか。「味わいを言葉にすることの功罪」についての話が胸アツだった。
実は私、ワインエキスパートの資格をとりたいといったら、佐野さんにやんわり、止められたことがある。
それはなぜかも、この時よくわかった。
佐野:ワインを学ぶこと自体はとても楽しいですし、表現の幅も広がります。ただ、言葉には強い力があって、「青りんごの香りがします」と誰かが言うと、その表現にほかの人の感覚が引っ張られてしまうことがあります。言葉が味を規定してしまうのは、少しもったいない。
だから、みんなでワインを飲むときは、あえてすぐに口に出さず、いったんそれぞれが感じたことをメモに書き留めてから共有すると、一人ひとりの感覚を大切にしたまま楽しむことができます。さとゆみ:すでにいろんな知識を持った人はどうすればいい?
佐野:その力を土台にして、もう一つ問いを重ねてみるのはどうでしょうか。たとえば……
ワイン好きな人はもちろんだけれど、「書く」人すべてに新たな発見がある原稿だと思うので、読んでもらえたら嬉しいです!!
目次はこちら
ワインが「今日は僕が行く」って言うんです
ワインにもジェンダーがあると思う
たとえば「神社で転んだときに手についた土の香り」とか
「誰が運んできたか」で、ワインの味が変わる
ワインの世界に失望しかけた時、一本のナチュラルワインに救われた
【この記事をおすすめ】
毎日ワインに「おはよう」って声をかけるんです。異端のソムリエ・佐野敏高さんに聞く「味わい」を言語化することの功罪
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