
謙虚な人対策【さとゆみの今日もコレカラ/第 97 回】
若い人と一緒に仕事をすると、総じて礼儀正しい人が多いと感じる。最近の若者はなんでも人に聞いてくると言うけれど、そんなこともなく、ちゃんと自分で調べられるところまで調べてやってくる。真面目で謙虚な人が多い。
ところが、この「謙虚」がときどき、やっかいだ。謙虚すぎるゆえに「仕事相手のお時間をとらせてはならない」と、自分一人でなんとかしようとする。もしくは何か気づいたことがあっても「私なんかが意見するなんておこがましい」と口をつぐんでしまう。
たとえばこれがライターであれば、編集さんを煩わせてしまうのは申し訳ないので自分でなんとかする、みたいなことになる。
事故が起こった後で、「実はそれ、気になっていたんですけれど……」などと言われると、がっくりくる。ひとこと言ってくれればよかったのに、となる。
そういう謙虚な人たちは、骨の髄まで謙虚が染み付いているので、「何かわからないことがあったら質問してね」と言うだけでは全然足りなかったりす る。仕事をもらっている身なのだから、多少の齟齬は飲み込まなくてはと思っている人も多い。ましてや私は、見た目が怖いし忙しそうに見える。「はっ? そんなこと自分で考えろよ。こちとら忙しいんだよ」とか、言いそうだ。
なので最近はもう少し強い言葉を使うようになった。
「わからないことを質問したり、自分の意見を伝えたりすることは、あなたの権利ではなく、むしろ義務です。質問せずに仕事を進めるのは職務怠慢 で、やるべきことをサボっているということです」
質問も意見も「権利」ではなく「義務」である。仕事をもらっている身ならばなおさらです。これが、謙虚な人たちには響くようだと最近気づいた。しばらくこれでいってみようと思う。
あとね、私、そんなに怖くないよ。
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【この記事をおすすめ】
シャープさん:とくにツイートでは、自分が言いたいことよりも、相手が言ってほしい言葉を優先して書くようにしているんです。
僕のフォロワーさんに「しんどい」、「優しい言葉に触れたい」と、心の奥底で感じている人がいるだろうと。その人たちが言ってほしいと思う言葉を発したいです。


