
手離すと、なぜか入る【さとゆみの今日もコレカラ/第 350 回】
1月から3月まで一生懸命働いて、4月から12月は通常の2割くらいの稼働にして、仕事ではない自分の好きなことをしよう。
そう考えたのは2022年の年末ころ。ただ、現実的には23年は春までに仕事の収集がつかず、ついでにアキレス腱を切ったこともあって「どうせ遊べないなら働いておくか」というモードになった。構想1年、晴れて今年はロングバケーションを満喫している。
ずっとやりたいと思っていた運動を始め、みんなのCORECOLORの原稿をせっせと見て、本を読んで映画を見て、いろんな場所に行く。ご無沙汰している人たちにも順番に会い、いっぱい食べて飲む。連載を中心に、月に数本だけのんびり書いた。
22歳で仕事を始めてから26年間、いつも両手いっぱいに仕事を抱えてきた。両手でお手玉を3つも4つもジャグリングしながら、足はハードル競技でトラックを走るような、大道芸的人生だった。両手両足自由になると、今までいろんな景色を見落としてきたんだなあと感じる。
こんなふうにのんびりと過ごすのもいいなあ。来年からも、4月から年末までは休もうと思っていたところ、今までとは全然違うタイプのプロジェクトを3つ勧められた。どれも相当時間がかかると予想できたし、自分の興味範疇でもなかった。それまでの私だったらおそらく、話を聞くこともなくメールでお断りしていただろう。
でも、今年は時間が余っていたのと、どれも信頼できる方からの紹介だったので、「あまり興味のない分野ですが、話だけなら」とzoomで話を聞いた。その話がどれもこれも、自分じゃ絶対に思いつかないタイプの仕事だった。せっかく声をかけてもらったことだし、やってみようかなと思った。時間は十分あるし。で、3つともやることにした。1つは今年。1つは来年。もう1つは半分今年、半分来年に。
何かを手離すと何かが入ってくるというのは、フリーランス歴の長い人がよく言う言葉だ。両手があくと、そこに必ず新しい何かが飛び込んでくる。去年までの私だったら、絶対にチャレンジしなかった(する時間がなかった)。どうなるかわからないけれど、少なくともまったく新しい経験ができそうだから、それだけでも確実に「やってよかった」となるだろうなあ。
というわけで、ロングバケーションはいったん小休止の巻。今日はその初撮影に行ってきます! わくわく。
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仕事がなくて暇になった、なんだか停滞していると感じたら、私は「遊ぶか休む」と決めています。

