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損得勘定【今日もコレカラ/第596回】

昨日、あるブランドのファミリーセールに行った。人気ブランドのセールなので、開始15分で到着したときにはすでに多数の商品(おもにお洋服)は会場にいる人たちのショッピングバッグに入っている。ただ、会場の端っこにラグマットが置いてあって、それには誰も目をくれていなかった。うわ、これ、すっごく素敵だ。
お店の人に「こちらはおいくらですか?」と聞くと、「ちょっと確認してきます」といなくなったあと、「サイズにかかわらず、すべて3000円でした」と教えてくれる。玄関マットも130×180㎝のラグマットも全部3000円。
送料のほうが高くつきそうと思ったけれど、一目惚れしたので、購入する。ちょうどラグがほしいと思っていて、私のAmazonの「あとで買う」カートには、購入を悩んでいる別のラグが入っていたのだ。検討していたラグよりもずっと素敵だと思った。いいお買い物したとるんるんする。
店を出て検索をかけると、このラグは2022年に商品化されたものらしくて、今は手に入らないものだとわかる。そこには51,000円の値段がついていた。つくづくいいお買い物をしたとほくほくする。

そして、このラグを買うなら、先日買おうとしていたカーテンは合わないよなと思い直す。フルオーダーで相談をしていたカーテンで、ただ、かなり特殊な布なので、縫製がだいぶ難しい。どうやってカーテンに仕立てることができるか、生地やさんと相談していたところだった。最終的にGOするかどうするか、返事をしなきゃいけないところだったので、「やっぱりやめようと思います。また別の生地で相談させてください」と連絡をした。

4万円のラグと、10万円のカーテンを買うのをやめて、3000円のラグマットを買ったことになる。

「今日はいろいろ得したなあ」とにこにこしながら、駅前で、前からほしくて迷っていたワンピースを買った。色も形もすっごく気に入ったのだけれど、ちょっと高いなあと思っていたものだ。

その話を、セールに一緒にいったライター仲間のしのぶさんにしたら、「買うのをやめてもお金は増えてはいない」とメッセがきた。
「え? 増えてないの? 4万円のラグと、10万円のカーテンを買うのをやめて、3000円のラグマットを買ったんだよ」
と返事をすると、「13万7000円得したわけではない」と戻ってきた。

そうか! そうなのか!
たしかにそうだ。

私はこういうところ、おつむが弱い。

朝、財布に3万円入っていて、2万円使ったところで財布を落として無くしたら、「ああ、全額使っておけばよかった」と思うクチだ。

よし。働こう。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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