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私ひとり、いてもいなくても。【今日もコレカラ/第619回】

今日は一日中ホテルにいた。
何をしてるかというと、本を読み、オーディブルを聴き、あとはずっと人の原稿を戻していた。ご飯は食べたっけ。あ、朝は食べたか。

ヨーロッパに着いた次の日に、「旅について」と「読書について」の寄稿の依頼をいただいた。なので、ふんわりそのことを考えながら過ごしている。

今、読んでいる小説は、承認欲求について書かれたものだ。
私はもともと承認欲求がだいぶ希薄だと思うのだけれど、海外で、外出もせず、誰とも会わず、誰一人私のことを知らず、SNSにも触れず、レストランにも行かず、今日話したのはルームクリーニングの女性だけだとなると、もういつも以上に「他人の目」などどうでもよくなる。
私もどうでもよくなるし、相手から見た私だって、マジでどうでもいいだろう。

人からどう思われるかが気になる人は、誰一人知り合いのいない場所にいくといいかもしれない。
本当に、私ごとき、誰からもどうにも思われていなくて、清々しい。凪of凪。

あまりにどうでもよくなりすぎるから、こういうときは、普段しないメイクをばっちりするようにしている。ルームウェアを脱いで、ちゃんとアイロンをかけてもらったワンピースを着るようにしている。じゃないと、なんというか、どこまでもふわふわ飛んでいっちゃいそうだからだ。まあ、飛んでいっちゃってもいいんだけど。

私ひとり、いてもいなくても、世の中はまわるし、友人たちも元気だし、地球は暑い。
年に何回か。できれば50回くらい。
「私なんて、いてもいなくてもいいよなー」って思えると、ものすごく心の調子が安定するなと思う。

どうせ、いてもいなくても同じだったら、やりたいことをやったらいいだけだよねーって思う。

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※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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私は他の誰もがしないような行動をして悪目立ちしてしまう自分のことを、承認欲求が強い人間だと感じていた。そして、そのことを自虐的に思うことしかできず、どうすることもできなかった。

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