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着物、ワイン、十二国記【今日もコレカラ/第775回】

着物とワインは手を出さないほうがいいってよく言われるんです。一度ハマるとお金も時間も天井なしになるよって。どう思います?

そんな話をしていた時、その場にいたオシャレな先輩が「あとは十二国記」と言って、別の先輩が「そうそう。お金はたいしてかからないけれど、時間は無限に溶けるよねえ」と言った。

ジュウニコクキ?

尋ねた私に、「あ、さとゆみ、まだ読んでないんだ!」と嬉しそうに言う先輩。あれをまだ読んでないなんて羨ましいなあ。キミの人生にはまだ十二国記を読むという楽しみが残されているんだあ。いいなあ、とニコニコしてらっしゃる。

聞けば、全12冊というではないか。
ちょうど、限りなく完結に近い形の最新刊が出たばかりだという。一気読みできるなんて最高じゃんと、隣の先輩も援護射撃してくれちゃう。
年末年始を全部捧げる価値あるよと太鼓判をおされた。

調べてみると(すぐに調べたがる)、18年ぶりに発売された最新の4巻セットの1巻目は初版50万部!!!だったらしい。
初版で! 50万部!! そんな夢のような世界があるんですね、パトラッシュ。。。

というわけで、2019年の冬、私は十二国記シリーズを12冊、大人買いした。


はい、5年、積みました。

いやねもうね、老眼にはきついんです、漢字いっぱいの本。開いて2分で離脱した。
それじゃなくても人の名前覚えるの下手なの、わたし。『三体』も命からがらなんとか読んだの。

先日大掃除をしながら、ああ、もう二度と読まないんだろうなあ。どんどん新しい本を買っているというのに、5年前の積読本を読むなんて絶対ないなあ。だれかにあげようかなあ、などと思っていたところに!

見つけたわけです、オーディブル。
オーディブルなら! いけるかもだ!!!!

かくてかくて。よもやよもや。
寝ても覚めてもeverytime十二国記であります。仕事してる時以外ずっと十二国記。オーディブルを聴き続けたくて、ベッドの中でも聴き続け、寝てからも夢の中で聴き続けております(朝、どこまで記憶にあるかを確認するのが結構大変)

でもね、買った本も無駄ではなかったよ。
耳からだと登場人物や国名の漢字がわからないから、聞き終わった後に、ざーっと表記確認した。なるほど、この文字か、となる。

あとはやっぱり、イラスト、ね。

いやあ、まったく中のイラスト見ずに読み進めたから、うわあ、この人、こんな顔とか。地図的にこの配置か、とか。
脳内で構築した想像の登場人物や、脳内で建設した国の様子をイラストや地図で確かめるのも楽しかった。

いやはやほんと、オーディブルのおかげで一生積読かと思っていた本に手を出せました。
最初の話は前半きついから、山越えるまで待ってと言われていたのも良かった。辛抱した甲斐がありました先輩!

そして、こんなふうに国を十二個も作ってしまう小野不由美さんが凄すぎて。小説家ってほんと、天地創造の主だよなあって思う。神様仏様小説家様。

着物、ワインはその後も手を出していませんが、十二国記はまんまと沼りそうです。
時間は溶けるけれど、その間、歩いたり料理したりお掃除したりゲームしたりしてるからいいの。

年末、大掃除しながら聴き終えるぞー!
お仲間いらしたら教えてください。

(ちなみにシリーズ累計は1300万部突破だって。いっせんさんびゃくまん!
そして、短編が来年出るらしいじゃないの! そして神戸での十二国記展明日までらしいじゃないの ミュージカルもやってるのか!)

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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