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アンテナを立てない【今日もコレカラ/第834回】

2週間で5回、「企画について」の講義をした。
『本を出したい』にも書いたけれど、私は企画が好きで、自分のライターとしての能力は
「企画>取材>>>>>>原稿」
だと思っている。

企画について話をするといつも聞かれるのが、「どうやってアンテナを立てていますか?」だ。

私はなるべく、アンテナを立てないようにしている。
というか、わざわざ意識しなくても、普通に情報に遅い。

音楽、聴かない。
テレビ、見ない。
YouTube、見ない。
ポッドキャスト、聴かない。
TikTok、見ない。
instagramもほとんど見ない。

イノベーター理論でいうなら、ほぼすべての分野でレイトマジョリティである。
友達の会話しているといつも「え、それって何?」と質問している。「え、知らないの?」とよく言われる。
知らないことが多すぎる。

だから、私のもとに情報が届いたときは、「おうおう、おぬしもついにキャズムの川を渡ってきおったか」と、思う。

このちょっと遅いくらいの感覚を、企画に生かしている。
つまり「こんなのもう、常識だよね」と、あまりならない。
毎日いろんな出来事に、へええとなったり、ふーんとなってたりして、「じゃあ、これはどうなってるの?」という素朴な疑問を企画にしている。

取材のときや新規提案のときは、試験勉強のように一気に大量のリサーチをするけれど、それでも「何も知らなかったときの自分」を忘れないようにしている。「何も知らなかったときの自分」と「急速に詳しくなった自分」の両方を行ったり来たりしながら、質問をしたり提案をしたりする。

もともとその傾向はあったのだけれど、ある日から、自覚的に「遅い人」でいようと思うようになった。

というのも、ライツ社の大塚さんに、「なぜ、ライツ社の本は売れるのか」について聞いたとき、「明石にいても入ってくる情報は、日本人の多くが関心のある課題」
と、言ってらしたからだ。
いまは胸をはって、「遅めの人」のまま企画を立てている。

やっとNISAを始める現場からは以上です。

紅白歌合戦に出ているアーティストは、3分の1くらいしかわからない。

【この記事をおすすめ】

もともと、お金がなくて明石でスタートしましたが、今は明石にいることのメリットの方が多いと感じています。東京は、情報量が多くて刺激的ですよね。それに比べると、明石は何もない。毎日平和で、特に刺激もなく同じことの繰り返し。でも、だからこそ、それでも感じる世の中への違和感や課題みたいなものは、本質的な課題だと感じます。

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