
1月 13 日に泣かせない【さとゆみの今日もコレカラ/第 72 回】
久しぶりに乗った満員電車で、こんなアナウンスが流れた。
「1月 13 日、14 日は大学入学共通テストの日です。この日は犯罪取り締まりの強化を実施します。不審な行動を見かけたら、駅係員にお知らせください」
意味がわからない人にはなんのこっちゃだろうけれど、ああ、このアナウンス、連呼し続けてほしいと思った。
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わたしもつい最近まで知らなかったのだけれど、大学入試の日は、痴漢が増えるのだという。
入試に向かう生徒さんたちは、時間に余裕がない。その子たちを狙って痴漢すれば、泣き寝入りしてくれる可能性が高い。事情聴取の時間をとれないからだ。受験に向かう高校生はわかりやすい。土曜日なのに制服を着ているから。
あるウェブメディアの編集長からこの話を聞いたとき、血管が切れるかと思うくらい怒りが込み上げた。若者が人生を賭けて臨む日をこれ幸いと、痴漢する大人がいるだと!? どれだけ卑劣なのか。
「だから、私たちはこの日に声をかけあって、なるべく朝の電車に乗ってパトロールするんです」と編集長は言っていた。
このことを一度 tweet したら、たくさんの反響があった。中には、知り合いのお子さんがやはりこの日に痴漢にあって動揺して、試験どころではなかったとか。心が痛い。
自分の実力が及ばなくて試験がうまくいかなかったなら、諦めもつくだろう。でもそうじゃないところで大人に人生を曲げられてしまったその子に、私たちはなんと謝ればいいんだろう。
鉄道会社の方々は、ぜひ警戒強化のアナウンスを続けてください。
高校や塾の先生は、制服で会場に行かなくていいんだよと伝えてほしい。親御さんは「過保護だ」なんて言葉を気にせず送ってあげていいと思う。
1月 13 日。
試験の内容以外で泣く受験生が一人もいませんように。
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【この記事をおすすめ】
「段取りを考えることは、生きている意味を見出す」ことであり、テストの段取り講座は、一人で生きていくための「自立のための段取り」だと著者は主張する。


