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若い世代にしている借金【さとゆみの今日もコレカラ/第 245 回】

先日、尊敬する先輩と話をしていたときに、何かの文脈でいまの 20 代ってすごいよねという話になり、その先輩が「若い人たちは優秀だし、正しい」と言った。「正しい」という言葉はその方にしてはかなり強い言葉だったので、記憶に残っていた。

でも、そうであろうと思う。彼らはまだ 80 年近く生きていかなくてはならないのだ。おかしなルールは変えていかなきゃいけないし、地球の存続に対する真剣度だって違う。我々が食い潰してきた資源や資産を、どうにかやりくりして生きていかなきゃいけないのだ。

よく、「先祖から受け継いだ美しい自然を後世に残していこう」的な物言いをすることがある。けれども、そうではなく「私たちは子孫から資産を一時的に借りている」と考えたほうが切実度が増す。本来彼らが享受できるはずである 50 年後の資産を、今の私たちが借りていると考えるのだ。どれだけ子孫から借金せずに死んでいけるかと考えてみる。

地球環境なんて大きな話だけではなくて、私たちが容認してきたよくない慣習も、やはり子孫への借金だ。

先日あるイベントの説明会で、私と同世代の方が「イベントのボランティアを募集しています。参加してくれる子、可愛い子が多いですよー」と言った。その場に若い男性が多かったので笑いをとったのだろうが、声を出して笑ったのは、私と、私の隣にいた同じく 40 代の男性だけだった。10 代、20 代の人たちは男子も女子も苦笑いしたり、下を向いたりしている。ああ、こういうのも完全にアウト側になっているのだと冷や汗が出る。これが「気づかぬうちに老害になっている」という現象なのだろう。

こういう発言に対して「いちいち目くじら立てても仕方ないし」とへらへらと笑ってやり過ごしてきた私だけれど、そうやって積もってきた借金を、若い彼

/彼女たちは背負わされていて、「やってらんないよな」って思いながら、だけどそういう発言に笑ったりしないという正しさで世界をちょっとずつ変えようとしている。

彼/彼女らが変えようとしている世界において、自分が力を発揮できるような場面はもうほとんどないだろうけれど、せめて、邪魔者にならないように生きていきたい。

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服装が性別によって決められていることへの反発や、着たい服が着られない悔しさを私も感じてきたんです。

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