
Webメディアにある(かもしれない)未来【さとゆみの今日もコレカラ/第384回】
新しく独立開業する美容師さんが、超有名美容院の大御所にアドバイスをもらいにいくという企画を担当したことがある。
今でも覚えているのが「最初に決めるべきなのは、my salon を目指すのか、それともour salon を目指すべきなのかである」というアドバイスだ。
自分が死んだら解散する尖った「自分ブランド」にするのか、それとも後継者を育てて他店舗展開するのか。
最近、この言葉をよく考える。
CORECOLORには編集部がない。みんなが書きたい原稿を持ち寄って成立している。
ただ、何でもありではサイトとしてまとまりがなくなってしまうから、企画を判断する必要があるし、原稿をチェックする必要がある。それは現状、私がやっている。物理的にワードプレスにアップする必要もある。原稿料や取材協力費を振り込むといった経理面の作業もある。
わたしはこれが楽しくて仕方ないからやっているけれど、私が死んだら引き継ぐ人はいないと思う。
なのだけど、ここをmy media として終わらせるのではなく、our media にするにはどうすればいいかなと考えていた。といっても、後継者を育てたいわけではない。
いつかこのサイトがなくなる日がきたとしても、このサイトと関わってくれてる仲間たちの中に、読者のみなさんの中に、何かが残る。原稿を書くメディアのひとつ、というだけではない、何かそれ以上のものを残せないかなと考えるようになった。
どうすれば良いか。その方法はまだ確信を得ているわけではない。
まず、これまで実戦あるのみで体系だって勉強してこなかった、編集の勉強をしている。そして、このサイトを「続けていく」ための方法を考えていくなかで、クラウドファンディングにも挑戦することになった。
今後目指す方向性を考えたときに、思い当たったメディアのひとつが「ハンケイ500m」だ。この京都のフリーペーパーは、クオリティの高さで知られる。CORECOLORで過去一番読まれた記事なので、ご存じの方もいるかもしれません。フリーペーパーなのに広告がない。そして黒字経営である。
今年、満を辞して、Web媒体に乗り出した。
2011年にスタートした媒体だから、今年で13年。
仕事にこだわりを持つ京都人の、生き生きとしたインタビュー記事はどうやって書かれているのか。そして、この先どんなふうに、Webメディアを育てようとしているのか。
億のPVを持つWebメディアでさえ、マネタイズの勝算がないといわれるこの業界。「Webメディア単体で黒字になっている媒体、ありますか?」と聞いて、Yesと言われたことがほとんどないこの業界で、円城編集長はどんな戦略を持っているのだろう。「無料」で紙の良記事を提供してきた媒体だからこそ、「無料」のWebメディアで違う戦い方をするのだろうか。
今夜21時半から、X(Twitter)のスペースにて、公開インタビューさせていただきます。
この内容は、記事にする予定ですが、芸人ばりに話が面白い円城さんのトークなので、ぜひ聞いてくださいませー(トークは、さとゆみのX/Twitterにて)。
ーーーーー
【この記事もおすすめ】
500円の値段が付いている雑誌は、売れ残った時に、「もしかして300円やったら全部売れてたんかな」と、言い訳をすることもできます。でも、フリーマガジンは、言い訳ができない。


