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自分を生かしてもらえる場所【今日もコレカラ/第706回】

この1週間で、150人のさとゆみゼミ卒業生、一人ひとりと話をした。
ゼミのメンバーは、書くことに興味があって集まった仲間だけれど、ライターとは限らない。自営業の人もいるし、アーティストもいるし、企業に勤めている人も多い。
本業、副業で「ライター」を名乗っている人は、6割強くらいだろうか。

その「ライター」の仕事も、近年は多岐にわたっている。
今回150人の話を聞いて改めて気づいたのが、「書く仕事」はあらゆる場所にあるということだ。文字のあるところすべてに「書き手」がいる。
雑誌や新聞やwebメディアに「書き手」がいるのはわかりやすい。一方で、企業の統合報告書や中長期経営計画にも「書き手」がいる。営業戦略や社内マニュアルにも「書き手」がいる。
いろんな場所で、プロのライティングが求められているのだとしみじみ感じた。

「書いて生きる」にも、いろんな働き方がある。
今回話を聞いたメンバーのうち、「もうめちゃくちゃ楽しく仕事をしています!」と言っていた人たちの何人かは、企業に勤めてインハウスでライティングをしている人たちだった。

たとえば小売業の会社のブランディングチームと一緒に、メルマガや会報紙やカタログを作る。そこにはインタビュー企画もあるし、社長の想いを語るページもある。生産者さんの取材もあり、マスコミ対応もある。
オウンドメディアを持つサービス業の会社で編集担当になり、そのメディアの取材で憧れの人たちにガンガン取材できると言っていた人もいた。

印刷会社に勤め、ほぼ編集プロダクションの編集長に近い仕事をしている人もいた。私自身も最近、印刷会社から「お客さまの会社のパンフレットの制作を手伝ってほしい」などと言われることが増えたのだけれど、東京でも地方でも、印刷会社が編集プロダクションを兼ねるケースが増えた。
企画立案からキャスティング、取材、執筆、レイアウト入れから印刷まで。全部を経験できる素晴らしい職場だという。会社のお昼休みに話を聞かせてくれたのだけれど、楽しくて楽しくてという彼女はキラッキラに輝いていた。

インハウスで仕事をしている人たちはみな、人と仕事をする楽しさ(フリーの時のように孤独じゃない)と、固定給をもらいながら仕事を覚えられる環境のありがたさを語ってくれた。

これは『書く仕事がしたい』にも書いたのだけれど、ライター業を始めて「ちょっと違ったな」と思うケースには2つある。
ライターという仕事が向いていなかったケースと、フリーランスという働き方が向いていなかったというケース。後者の人たちがその後、インハウスのライティング担当者として活躍する人を多く見てきた。

「書く」仕事はいろんな場所にあって、「ライター」をするだけが書く仕事ではないということを、改めて感じた。
きっとこれ、ライターだけの話ではないのだろう。

※「今日もコレカラ」は朝7時に更新です。バックナンバーが読めるようになりました。

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「指揮者だけで生計を立てられるようになったのは、いまから2年前。2023年に入ってからですね。Facebookに『アルバイトを辞めました』と投稿したら400件を超える『いいね』がついて驚きました」と笑う。

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