
ヘンな質問【さとゆみの今日もコレカラ/第294回】
子どもが小さいとき、よく、「ママ、青と赤はどっちが好き?」とか、「野菜と果物はどっちが好き?」
などと聞かれた。
この質問は真面目に答えるなら「モノによる」となる。
「3000円って高いの?安いの?」という質問も同様で、フレンチなら安いが、牛丼なら高い。牛丼なら高いが、松坂牛の牛丼なら適正価格と感じるかもしれない。それも「私にとっては」の基準であり、先日「1万円札以下は全部お釣り」とおっしゃった方もいたので、そういう人ならば3000円はそもそも認識できないサイズの小銭かもしれない。
好きも嫌いも高いも安いも条件次第である。子どもがある程度大きくなってからは、「その問いに答えるには、前提条件が足りていない」と伝えてきた。
だが、よく考えたら大人だって、こんなとんちんかんな質問をよくしている。
たとえば、仕事が好きか嫌いか。これはよく尋ねがちだけど、そんなの、真面目に答えるなら、好きな部分もあれば嫌いな部分もあるに決まっている。 習い事をしている子どもに向かって「ピアノは好き?」なんてことも聞きがちだ。先日「ピアノは好きだけど、練習は嫌い」と答えている子がいて、賢いと感じた。場合分けができている。天王寺翔蔵博士なら「不定」と答えそうだ。
仕事と家庭、どっちが大事?なども同様。これにいたっては、野菜と果物どっちが好き?ですらなく、りんごと果物どっちが好き?くらいねじれた
質問のように感じる(ただし、この場合は、この質問をさせている時点で質問されている側に問題があるだろう)。
目くじら立てて指摘するようなことじゃないし、聞く方も聞かれる方も別に真剣に聞いているわけじゃないから良いのだけど、ヘンな質問をしてるなと、ときどき自覚するのは大事だと思う。
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