
「時間が足りない」ときには「時間があった」【さとゆみの今日もコレカラ/第423回】
だいぶ調子が上向いてきた。
昨日は一日中、CORECOLORのクラウドファンディングでいただいた、みなさまからのお悩みや関心ごとを見て、何をおすすめしようか考えながら過ごしていた。
初めてお読みの方にご説明。
この「今日もコレカラ」を1年分まとめたZINEをご注文くださった方に、「今、悩んでいること」や「今、関心があること」を書いていただき、「でしたら、◯月◯日のコレカラがおすすめ」と一人ひとりメッセージを添えてた栞を挟んでお送りするお約束をしているのです。
みなさんのメッセージを見ていて気づいたのは、「とにかく時間が足りない」というお悩みが多いということだ。
一日がすぐ過ぎてしまう。
TO DOリストをこなすだけで精一杯。
子どもや家族のお世話で自分の時間がとれない。
こういった悩みは、私も身に覚えがある。
私もずっと時間が足りない人生だった。
効率的に仕事ができるようになればなるほど、時間が足りない。
ブロックしたはずの休暇に仕事がなだれ込んでくる。
いつも「やるべきこと」に追われていて「やりたいこと」まで手が届かない。
だけど、いつの間にか、時間に追われる生活ではなくなった。
なぜかというと、理由は明快で、体がついていかなくなったからだ。
年齢を重ねるにつれ、もともと弱かった体がいよいよ弱くなった。
体調の悪い日が増え、予定が立たない日が増えた。物理的に稼働できる時間が圧倒的に減った。
「残されている時間は、それほど多くない」と、身を持って実感した。
これからやりたいことが、たくさんあるはずの人生だったのに。
もう、それができる時間はさほど多くないのに加えて、それができる体力も年々目減りしていく。
目には見えない、ゆるやかな余命。
それをはっきり実感するようになってから、私は、ものごとの優先順位をくっきりつけられるようになった。
「まだ自分にはいっぱい時間がある」と思っていたときは、あれもこれもやりたいことばかりで、いつも「時間が足りない」と思っていた。
「もう自分には、限られた時間しかない」と思うようになってから、時間に対して過去最高に貪欲になっていった。
やりたいことをやるだけでも、人生は全然足りない。
まだ、体が動くうちに気づいてよかったなあと思う。
だけど、こういうことって、たとえタイムスリップして30代の私に言い聞かせても、きっと聞く耳を持たないんだろうなあと思うし、30代や40代前半に悔いなくやり切ったと思えるから、今、こんなふうに考えるのかもしれないなあと思うから。
こういうのも、時間が積み重なる(つまり老いる)恩恵なのかもしれないとも思うのです。
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