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ママとボクの大冒険【さとゆみの今日もコレカラ/第478回】

先週木曜日の夕方、ライター仲間のあすぺるからメッセージが届いた。「来週火曜日の読書会に行けなくなってしまいました😭」と書かれている。

火曜日は、京都の日本酒サロン・粋で『書く仕事がしたい』の読書会が行われる予定だった。ご主人に急な出張が入って、息子さんを預けることができなくなったらしい。

クラウドファンディングのリターンとして募集したこの京都読書会。秒で売り切れてしまったため、「どうしても行きたかった! もう1日追加してほしいです! お願いします!」と熱烈に希望してくれたのが、あすぺるだった。

そこで、店主の堀さんに相談し、定休日のお店をあけてもらって2回目を開催することになったのが、この日。あすぺるは、名古屋方面から参加する予定だった。

メッセの向こうであすぺるは、かわいそうなくらい落ち込んでいる。

ふと思い立って「息子さんはいくつ?」と聞いてみた。「4歳です」という。ああ、それなら、と思って「一緒に連れておいでよ」と誘った。

今回、私は京都に長逗留だったので、一軒家の宿を借りていた。

あすぺるが来る前日も、ゼミ仲間が泊まりにくる予定だったので、6人まで泊まれる場所を借りている。

息子さんと一緒においでよ。読書会の3時間だけ、シッターさんを探して見てもらえばいいじゃんと伝えた。

Facebookの友達限定で事情を書くと、その宿から徒歩15分くらいの場所に住んでいる方が「お子さん、見てあげるよー」と連絡をくださった。以前、ブックライティングでお世話になった編集者さんの奥さま・美保さんだ。出版パーティなどでお会いして、何度かお話をしたことがある。とっても素敵な方である。最近京都に引っ越したと聞いたばかりだった。なんと、ラッキー!

ここまで、最初のメッセから1時間。

京都にこれることになったあすぺるは、落ち込んだり喜んだりびっくりしたりで、変なテンションになっていた。

✴︎

当日、あすぺるの息子氏4歳は、最初少しだけ人見知りをしていたけれど、そのうち「さとゆみさんも、一緒に遊ぶ?」的な視線を送ってくるようになった。かわゆい。ここにくる前に、ママと水族館に行ったんだ。これ、買ったんだよ! と、お土産を見せてくれる。

美保さんは、いちごを3パックも持ってきてくれた。「昨日、奈良にいたのよ。3種類買ってきたから、みんなで食べ比べしよーぜー!」とおっしゃる。そして「合法的に子どもにさわれるの、ひっさしぶりー! 嬉しすぎるよう」と、息子氏を見て目を細める。

近所の八百屋さんで大分のベリーツを買っていたあすぺるのものと合わせて、私たちは4種類のいちごを食べ比べ、「あきひめがいい」とか、「かおりのが好き」などと話した。息子氏は、すっかり、美保さんの膝の間に落ち着いている。

私たちは、美保さんに息子氏をたくして日本酒サロンに向かった。

✴︎

この日の読書会は、本当に素敵な時間だった。

神戸から、東京から、名古屋から、いろんなバックボーンを持った人たちが集まり、書くことが自分にとってどんな意味のある行為なのかを語り合った。

それぞれ今年の目標を話したので、じゃあ、年末にもう一度ここに集合しませんか? という約束までして別れた。

私は堀さんと2次会に流れたのだけれど、宿に戻ったあすぺるからは、「美保さん、お風呂に入れてくれて、寝かしつけまでしてくれていました!」と感激したメッセが届いていた。美保さんにお礼メールをするとやはり「合法的に子どもに触れられて、ほんと幸せだったよー」と返事がくる。この世界、素敵か!

次の日、リビングのソファーで寝ていた私は、あすぺるの息子がトランポリンのようにソファーで跳ねている振動で目が覚めた。「あ、さとゆみさん、起きた!」とニコニコ顔の息子氏を見て、私も幸せな気持ちになる。

今日は、このあと京都をお散歩して帰るんだと言う。

昨日は楽しかった? と聞くと、うん!!! と大きな笑顔で答えてくれる。

そうか、よかったね。ママもキミも、大冒険だったね。

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ハイディワイナリーの仮設ワインショップに置かれた訪問者用のノートには「また来ます」と書いた。

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